ウクライナ情勢が目を離せず、ブログ更新が滞っているが、昨日、初めてのプチ父子旅行をしたので、まだ新鮮なうちにそのことを記しておきます。
プチ旅行といっても京都まで往復しただけだが、滋賀北部までは2回乗り換えが発生する場合があり、今回の帰りは特に、割りと丈夫だと思っていた赤子が電車内で急変し、この距離の遠さ、時間経過の遅さにやきもきしたのだった。
結論から言うと、普段飲みなれない粉ミルクの授乳の仕方に問題があり、電車内で大量吐乳と相成った。もう6ヶ月近くになる赤子だが、まだ授乳後にいくらか吐くことがあり、普段から少々飲み過ぎる気があること、粉ミルクの場合は適切に量と時間を調整しないといけない、ということを失念していたせいだった。
だいたい赤子とお出かけするときは、家を出る直前に授乳することが多く、今回もそうした。電車に乗り、流れる景色を見たり、車内を見回したり、割りとゴキゲンなまま京都到着。まず駅前のヨドバシカメラに立ち寄り、トイレにいってオムツチェックをしていると、早速グズったので、一回目の授乳(200ml)。前の授乳から三時間ほど経過していたものの、結果として、これがそもそも早すぎたようだ。
その後、ひと通り必要な買い物をし、書店に入って、さあ立ち読みタイムだといろいろと物色しようとしたら、またグズりだしたので、前の授乳から結構時間も経過していたこともあり、トイレに行って二回めの授乳。これも自分としては十分時間が経ったと思っていたが、久々に都会に出てきて、人やモノに酔って感覚が麻痺してたのか、三時間も経ってなかったようだ。多すぎるかもと思ったが、200mlをあっさり飲み切る。
この200mlについては、粉ミルクの単位が100ml分で小袋になっており、100mlではいつも足らないので、200mlでやってしまうのだが、そもそもこの200mlも多すぎ、という話も。途中で止めればいいのだが、自分でもういいと離すこともあり、タイミングは未だにようわからん。
今回、授乳準備やオムツ替えにはヨドバシカメラの多目的トイレを使わせてもらった。最初に行った階のが、我ら懐事情の厳しい親御さんの味方・西松屋のすぐ隣にあって、いつまでも使用中で空く気配がなく、ちょうど清掃のおばさんが出てきたので尋ねると、上の階にもあるとのことで、さっそく行こうとするが、ベビーカーでひとつ上に上がるためにまたエレベーターに乗るしかないのか、エスカレーターを横目に見ながらしばし迷っていたところ、ちょうどベビーカーでエスカレーターをあがる人がいて、やっぱそりゃやるわな、と自分もそのまま乗る。そうして上階の多目的トイレに直行すると、ちょうどさっきの清掃のおばさんが掃除を終えて出てきたところで、うまい具合に空いていた。
今回、授乳目的なので、こういう場合、授乳室を使うもんなんか、と一瞬思ったが、授乳室というのは母子のための部屋で女子トイレのテリトリーにあり、自分はそこを使ってはいけない側の人間であることを知る。まあ当たり前だわな。
ちなみに京都のヨドバシカメラでは多目的トイレは4階から7階にしかないのだが、多分何か理由があるんだろう。あと、階によって多目的トイレのレイアウトが違い、レストラン街の階のには嘔吐専用と思われるトイレも併設されているとか、オムツ交換台も縦開きのと横開きのがあるとか、一般的にはどうでもいいだろうけど、自分的にはちょっと興味深い発見があった。また、授乳自体もその部屋でやってもいいが、各階に一部屋しかないので、トイレを出たとこの待合コーナーとかでやるのがよさそう、というのも小さな気付き。
買い物中は概ねゴキゲンで時々寝入ったりもして、ちょっと遅くなったか、と思ったが、電車に乗って、帰途につく。車内は混雑というほどではないが、ベビーカーの置き場にやや困る程度には混んでいて、折りたたんで乗るべきだったと思ったが、もう身動き取れず、自分自身を折りたたんでしまいたくなった。しかし、そうするうちに座席にも空きが出てきて、ベビーカーだと出入口そばが便利なのだが、そこは空く気配がなく、車両連結部近くの座席を確保。
さて、買ってきた本でも読むかと思いながらボーっとしたりしていたところ、突如赤子がマーライオンのごとく白い液体を大量に吐く。思わず「ウワー、大丈夫か」などと静かな車内で声を上げるほど狼狽し、赤子もベビーカーもビショビショ、立ち上がって正面に立った私も2発目をまともに受け、お腹あたりにそれなりに浴びる。ちょうど電車が駅に到着したところだったので、かばんをひっつかみ、途中下車。とっさに座席に置き忘れた本を届けてくれた高校生ぐらいの方、ありがとう。床もいくらか白濁させてしまったのにそのまま下車してしまい、残った方やJRの方にはご迷惑をおかけしたことと思います。申し訳ございません。
初めての事態で大いにパニクったが、何はともあれ嫁さんに電話。話しているうちに、熱はないし、赤子の具合もぐったりしてるとかはなく、おとなしいときの赤子の普段の様子で案外普通にしているので、このまま病院に直行とかも考えたが、ひとまず帰宅することにする。
次の電車まで10分、駅の多目的トイレに行ってる時間はなさそうで、そのままプラットホームの椅子にオムツ替えシートを敷いて、裸にして身体をタオルで拭いてやり、なんとか着替えが終わったところで電車が来て飛び乗る。
今回、着替えは一度させていたが、もう一枚念のため持ってきていたのが役に立った。あと、これはいらんやろと思いつつも持ってきた抱っこひももベビーカーがびしょ濡れになったため、出番がやってきて、活躍。こちらが心配する様子が伝わったのか、赤子は神妙な顔つきをしていたが、そのまま変化なく長浜まで到着。
長浜からの電車は結構混雑していたが、まずいことに赤子がグズりだした。隣の男性がちらちらとこちらや赤子を見たりしているのを目の端で確認しつつ、かばんの中のアイテムを探すと、先ほど作っておいた麦茶を薄めた哺乳瓶が見つかり、とりあえず咥えさせると静まった。また吐くといけないので、途中で離すとまたグズりだすを2,3度繰り返し、結局、100mlを完飲。
そうするうちに駅につき、周囲の人に謝りつつ、下車し、帰宅。家に帰って、まずは身体を洗い、授乳してもらうとまた大量に吐いた。しかし、母子はうろたえることなく、淡々と事態を処理。赤子も再度洗ってもらい、上がって着替えて、いつものように飛行機ブーンをしたり、あちこち転がりまわってしてくつろいでいたのだった。
やっぱり母は偉大なり、ということで。
<<本日の教訓>>
・いつもと違うことをするときはそれなりの準備をせよ。
粉ミルクの量と時間間隔は守るべし。一方、多めにグッズを持っていったのは正解だった。
・こういうこともあるので、赤子を公共スペースに連れて行く時は赤子の向きに注意を払うべし。
いきなり吐くことがあるので、特に電車内では人がいる方向に向かわせず、汚い髭面で抱っこひもで自分に向けておくのが無難かも。