ザポロージェは産業都市で、ソ連時代よりザポロージェッツという車を生産していて、今も各国の様々なメーカーの車を作っているらしく、あちこちで工場の姿をみかけた。また、自動車以外の産業も盛んなようである。ただ、大気汚染の問題があるようで、チェルノブイリ事故時の避難者がここからさらに再避難した、という話もある、とのこと。
産業都市だけあってか、ザポロージェ市内は複数車線の道路が多く、走りやすそうだった。
日本では車のルーフキャリアに載せるものは、営業車が脚立などを載せてたりする以外はスキー・スノボとか自転車などレジャーものが多いが、ウクライナではこういう光景も時々見る。鶏など生き物が載ってるのも見たことがある。
東部は初めてだったので、街の看板や広告の表記がウクライナ語かロシア語か、注意して見ていたが、ロシア語の看板の方が多いように感じた。ただ、ウクライナ語の看板もたくさんあった。
道路標識はもちろんウクライナ語表記。マリウポリはドネツク州の臨時州都となっている港町で、こちらでもドネツクほどの激戦地にはなっていないようだが、戦闘が続行中。ザポロージェからの距離は200km程度なので、実は今回、訪問を検討したのだが、子連れでもあり、アホな自称ジャーナリストが死亡、なんてなったらシャレにならんので、自重した。
休憩も兼ねてガソリンスタンドへ。ガソリン価格は1リッター17グリヴナ程度で日本円で約150円程度。現在下落しているグリヴナの通貨価値を考えると日本と同程度と考えられるが、所得水準を考慮すると現地感覚では相当高い。
日本では機関車が客車を引っ張るタイプの列車はむしろ贅沢な乗り物になってしまったが、ウクライナでは都市間移動の主役として今も庶民の足となっている。
テロ対策のため、幹線道路にこうした検問が何箇所かあった。粗い画像でなんやようわからんかもしれませんが、赤白縞模様のコンクリの塊が路上に横たえられているため、車はジグザグに進んで抜けていきます。
ちなみにエネルゴダール入りするときの検問はさすがに厳し目でしたが、こうした幹線道路では比較的すんなりと通してもらえるようでした。