私が学生だった頃はまだ今ほどは海外旅行は当たり前ではなかったと記憶するが、外国語大学に行っていたこともあって、私の周囲には海外長期滞在経験のある人が普通にいた。話を聞いてると、そういう人の多くが日本のことをより深く知ろうとしているように感じられ、それなら先に日本のことを知ってから海外に行く人がいてもいいじゃないか、と思ってしまって、あるとき、私は47都道府県すべてに足を踏み入れてから外国に行くことに決めてしまった。気軽に海外に行ける時代にこんなことをしても何のメリットもないと思うので、若い人にはおすすめしないが、実際のところ、学生時代の私は、お金がなくなったら働く、というような生活をしていて、格安海外旅行がまだ一般的ではなかった時代の当時の私にはそれだけのお金をかける価値が海外旅行にはなかった、というのが大きかったように思う。
そういうわけで、47都道府県すべて踏破したのが30歳のときだった。出張で山梨に出かけたとき全都道府県踏破するためだけにわざわざ首都圏を横断して最後の未踏破県であった茨城県に行ったのだった。その1年後、初海外でロシアに行き、その後は毎年のように外国に行くようになったが、子供が生まれ、こういう生活もできなくなりそうで。47都道府県すべて踏破したといっても、やはり通っただけという県は印象が薄く、国内旅行もしていきたいと思う今日この頃。
自分的にちゃんと訪問できてない県を調べるには「経県値」というサイトが役に立つ。私の生涯経県値はこんな感じで
「184点」となっている。
ほとんどの県が「4:宿泊」の県で、「0:未踏」も「1:通過」もないが、「2:接地」の県が一つだけあり、それが宮崎県。「3:訪問」(宿泊なし)の県は秋田・群馬・鳥取・佐賀の各県。目的地への通過県が多いような。滋賀県も多くの人にとってはそんな感じの県なんかも。
経県値をはじき出すのにちょっと時間はかかるが、やってみると改めてこうしてちゃんと訪問してない県が浮かび上がるので、空き時間のあるときにでも調べてみてはいかがだろうか。