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TEFというフランス語テストを受験した結果が届き、現在B1レベル(仏検でいうと2級)にあることがわかった

外大に行っていたものの、自分の語学の才能については早めに見切っていたため、語学で飯を食うつもりは元々なく、語学系の試験を受けたことはほとんどない。TOEICも一度しか受けたことがなく、ロシア語の試験は一度も受けたことがない。

ただ、フランス語のテストを受ける必要が出てくる可能性があるため、物は試し、というのと、テストそのものに慣れておく、という意味もあって、先日、TEFというフランス語関連のテストではマイナー(?)なテストを受けてきた。

昔はなかったらしいが、今は大阪でも受験できることがわかり、大阪で受験した。会場が日仏文化協会という大阪駅前すぐのところにあり、ハービスなんちゃらの3階ということだけ確認して現地に到着したのだが、時間が近くになっても会場が開く気配がなく、なんかおかしい。受付時間が過ぎても開かなかったので、もう一度場所を確認するとハービスなんちゃらは2つあって、一つがハービスENT、もう一つがハービスプラザで協会はプラザの方にあると受付開始時間を過ぎていた10時5分ごろに初めて気づいたのだった。今、会場マップみると赤字で目立つように “ご注意 「ハービスENT」ではなくその先の「ハービスPLAZA」3Fです。”と書いてあり、間違える人が少なくはないようで。つか、ビルの命名者が悪いんじゃないのか、これ。

試験の説明は15分に開始されるとのことで、その時間には間に合ったのだが、私のようにどんくさい人は他にはおらず、他の方々は所定の位置に着席していた。私はギリギリで受付最終日に申し込んだため、一番うしろの席となった。というか、参加者はたったの5人で左の長机の列に一人ずつ3人、右列に2人、という配置で、多分仏検とかはもっと多いのだろうなぁ、と思ったりした。

リスニングのテストは小さなラジカセみたいなやつでの再生であったが、そんなに広い会場でもないので、音量的にも十分に聞き取れるものだった。肝心の内容はあまり聞き取れなかったのだが(おい)。

長いこと試験なるものを受けてなかったので、独特の空気感を懐かしく感じたりした。デキる人の一枚目をめくるスピードの早いことといったら! 私がまだ一枚目の半分も解かないうちに2ページ目に行ったことが聞こえてきても、なぜか焦ったりは全然しなかった。やはり、学生時代の受験とは違って人生かかってないからだろうか。(いや、本当はかかっているとはいえるのだが)

あるいは、実力以上の結果が出てしまうよりは実力通りの結果が出るのがトータルで見てよい、と思ってるためであろうか。思うのは、テスト対策をしすぎて自分のレベルとかけ離れた結果を得てしまうと、自分の実力を見誤るし、仮に仕事で使うとなっても、余計な苦労をすることになるはずだし、もっというとあるテストの結果で何かの仕事につながる場合、テスト対策をして高得点を取った人にその仕事をしてもらうのって仕事をしてもらう側にとってどうなん、ってのもあったり。

世の中にはペーパーテストが何故か得意、っていう人が一定割合でいて、そういう人に得な世の中になっているといえそうだが、あるテストができたからといって、その仕事につくことがその人にとって、またその人に仕事をしてもらう人にとってよいことなのかと言われると微妙な場合が結構あるんじゃないか。適職を見つけるというのは大変に難しいことではあるが、あまりに効率重視になりすぎてAIとかにテスト結果から判断させたりする世の中がもうすぐそこに来ているのだろうけど、そうなるといろいろと問題が出てくる予感がする。あなたはこれが得意だと言われると人は無意識的に方向性を決定づけられることがあり、その性質を利用して人を操作出来てしまう可能性がある。よく自分の好きなことではなく、自分がなぜか人よりはできることを仕事にするほうがいい、みたいな意見があって、それは正論だとは思うのだが、仕事というのはそう簡単に割り切れるものではなくトータルで見ないとわからないところがあるので、ベストではないけど現時点ではこれがベターかなみたいなのをそれぞれが試行錯誤して見つけるしかない類の事柄なんじゃないか。

TEFテストの方に話を戻すと、対策をあまりしてなかった割には思ってたよりは出来たかな、という印象。仏検の対策本はたくさん出ているが、TEFの対策本というのは日本ではゼロで世界でも2つしか見たことがない。そのうちの一つが2006年発行のTEF – 250 activités. Livre de l’élève: Test d’évaluation du françaisで内容がいろいろと古いところがある。特に会場でえーっとなったのは、間違えたときの直し方が変わっていたことと点数計算の方法が変わっていたこと。(以下は2019年2月時点の情報)

回答はマークシート式で四角い枠を黒く塗りつぶす式なのだが、日本で一般的な「鉛筆と消しゴム」式ではなく、ボールペンとかの消せないインクで塗りつぶすことになっているため、取消方法に特有のやり方があるのだが、以前は上下二列ある上の方をまず塗りつぶし、その後、見直して間違えていたと思ったら、上の列はそのままにして、下の列のを塗りつぶす、という仕組みだったのが、コンピュータの文字認識精度が上がったためであろうか、列は一つになっていて、もし間違えたら、ABCD4つある選択肢のいずれかをアルファベットで手書きする、という仕組みに変わっていた。

また、点数計算について、正解がわからないとき、当てずっぽうでの正解を防ぐためであろう、間違えた答えをした場合の減点-1点というルールがあったのだが、それがなくなっていた。以前だともし自信がなければ、答えないほうが無難、という仕組みだったのだが、当てずっぽうでも答えておく必要が出てきた、ということ。以前のルールだと一度回答したものの、やっぱ自信がないから減点を防ぎたいので取り消したい、という場合、2列の枠(合計8枠)をすべて黒塗りする必要があったが、今のルールになって、多分これだと思うけど、ちょっと自信がない、とかいう場合に無駄に悩む必要がなくなった、ということで、こういう面倒なルールがなくなったのはよいことだと思う。

結果について書いておくと、リーディングはすでにB2レベル(準1級相当)にあるようだが、リスニングがA2レベル(準2級相当)でしかない、というまずい結果に。文法はB1でトータルでB1(2級相当)という結果だったが、リスニングレベルがこの程度なのはやる前から分かっていた。

結局、語学力の行き着くところはほぼ語彙力であり、語学力は最終的には知っている単語の量で決まる。ただ、その量をどのように摂取するか、というところに各個人で特性ややり方があって、ある人は多読重視、ある人は会話でどんどん伸ばすのが得意、とかがある。私の場合、細部は一部わからないままにざっくりと概略理解する、というのが不得意で、こういう能力を上げるために、自習もしつつ、人からも継続的に教わり続けるのがトータルとしてよいのだろうとは分かっているのだが、学習をはじめてからずっと時間とお金の兼ね合いもあって、独学オンリーでやってきた。もうちょい語彙力を上げてからでもよいと思っていたのだが、やはり最終的に目指すところはネイティブ同士の会話を100%理解できるところまではいかなくてもいいが、そこそこのレベルの内容を聞き取り、かつ、話せるレベルに達しないと使い物にならないので、そろそろ人相手のをしないと思い始めているところで、実はもう会話の授業に参加し始めている。自分の覚えの悪さを痛感するばかりだが、継続するつもりでなんとかリスニング力をB1にあげ、最終的には最低でもB2にならないとスタート地点にも立てない。