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Windows8.1からWindows10にアップグレードしてみた

 今日から盆休みに入り、前から通知が来ていたWindows10へのアップグレードをやることにした。自動更新を無効にしていたが、そのレジストリキーを削除して再起動すると、すぐにアップグレード通知が来て、言われるままに進むうちにトータル時間20分ほどで割とあっさりとアップグレードが完了した。以下、簡単なメモを書いておきます。

 事前準備として、以下のことを行った。

  1. 事前情報をウェブで検索
  2. 必要なファイルのバックアップ
  3. WindowsUpdateがすべて適用できてるか確認
  4. ウイルス対策ソフトのWindows10への対応状況を確認

 バックアップに関して、私はCドライブのファイルだけバックアップを取っておくことにした。多くのファイルは別ドライブに保存しているので。あと、普段よく使っているソフトやウイルス対策ソフトなどの常駐ソフトがWindows10に対応しているかどうかの確認は各自の状況に合わせてやっておく必要はありそう。

 タスクトレイのGWXのアイコンをクリックし、ダウンロード状況を確認すると、以下のような画面が出る。

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 「それでは、アップグレードを開始します」と出るので、「同意する」をクリック

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 「今すぐアップグレードを開始」をクリックすると、以下のように進む。

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 「Windows 10の更新を構成しています」が出るので待つ。

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 100%になる。

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 自動的に再起動される。トータルで3回再起動されたはず。

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 アップグレードは3段階に分かれるようで、まずはファイルのコピーから。

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 この画面だと全体で25%進んでいて、ファイルコピーは85%進んでいる。

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 確か、25%過ぎで再起動がかかり、30%あたりで再開したような。機能とドライバーのインストールという第2のフェーズ。

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 70%過ぎで再起動がかかり、75%から設定の構成という第3のフェーズへ。

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 そして、再起動がかかり、起動すると「すぐに使い始めることができます」という画面が出てくる。「簡単設定」に罠(?)的な臭いを感じつつ、いったん簡単設定で進むことにする。

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 背景色がグラデーションで変化する「しばらくお待ちください」の画面。子供に邪魔をされながらのアップグレードなのであった。

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 なんとか、ニュースで見たことある画面が起動したのだった。なんでもこの壁紙写真(Hero desktop imageというらしい)を撮るのに2億ドルかかったなんて話が出てたけど、ほんまかいな。

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 Windows10は世間的にはあまり、大きな話題にはなっていないようだが、以前、私がWindowsを使い続ける理由というエントリーにも書いたように、一応、Windowsの最新OSは抑えておこうか、ということでアップグレードしてみたのだった。ひとまずは普段使いのアプリは動いてるようなので、しばらくダウングレードせずに使ってみます。

秀丸エディタを購入するなら「秀丸スーパーライセンスパック」がおすすめ

 こんな記事が出ていた。

「秀丸」の秀まるおさん、そろそろMac版はいかがでしょう? 気になることを全部聞いてみた。

 秀丸を知らない方が見たら、冒頭の写真は生活感丸出しで、ちょっとびっくりすると思うが、秀丸利用者の私からしても、えーっ、こんなにキッチンのシンクに近いところで開発してるのー、ってかなりびっくりした。写真用にあえて、という可能性もあるが、そうだとしてもこんなところをチョイスするとは、と思ってしまうほどインパクト大な写真。まあ、私も今、シンクに数歩、風呂トイレにも数歩で行けてしまうようなところでキーボード叩いてたりしますけどね。(写真をアップする勇気はない……)

 私がエディタを使い出したのは、WindowsPCを購入してしばらくしてからで、ワードなど重いソフトで文章入力するより遥かに効率的と知り、WZエディタというのを購入し、以来ずっとWZを使ってきた。途中、乗り換えを検討し、いくつかフリーのエディタを試用したが、どうしても手がWZに慣れてしまっていて、使える限り使い続けようとしてきたが、さすがにWindows8になり、何かと不便を感じたので、一念発起して、秀丸に乗り換えることにしたのだった。

 秀丸エディタにはフリーソフト開発者優遇制度があり、昔、フリーソフトを公開していたこともあって、秀丸を無料で使える状態になっていて、一応、メールでやりとりしてOKをいただいてはある。ずっとメインではなく、サブのエディタとして利用していたが、私が勤務したことのあるソフト開発会社では多くの場合、秀丸エディタがインストールされていて、使う機会の多いエディタで、基本機能が網羅されている割にシンプルで必要十分な機能が付いているエディタであり、今も昔も日本におけるWindows開発環境の標準エディタといってもいい位置にあるんじゃないかと思う。

 秀丸は、名前が嫌い、という人もいたりするのだが、記事にあるように、一太郎が念頭にあった可能性、というのは長年の疑問が氷解した気分で。あと、作者が親指シフター、というのも今回の記事で初めて知り、ちょっと親近感が湧いた。

バージョンアップもずっと無料でやってますが、今でもそれなりに新規ユーザーさんに買っていただいてはいるので、まだ当分は食っていけそうな気はします。

 これに関して言うと、私はちょうど一年ほど前、Windows8環境整備中に購入を検討し始め、秀丸エディタ以外にも、ファイラー(秀丸ファイラーClassic)やメーラー(秀丸メール)も使い勝手がよく、「秀丸スーパーライセンスパック」というのがあるのを知り、購入を決断したのだった。

 ファイラーはキーボードベースのがいろいろ出てるが、私には秀丸ファイラーぐらいがちょうどいい。余計なゴテゴテした機能がついてイライラさせられるWindowsのエクスプローラが嫌な方は一度試用してみられるといいだろう。

 秀丸作者のソフトはちょっと素っ気ない感じがあって、好きになれない人が多いのは分からなくはないが、質実剛健で、私は好き嫌い関係なくツールとして優れているので、使っている。私はブログ記事でもツイートでも下書きで軽く書きなぐってからウェブ上で多少修正して投稿、というプロセスで記事などをアップすることが多いのだが、この記事も秀丸のアウトライン機能を使って書いている。余談だが、文章を書く人はワードなどにも付いているアウトライン機能は大変便利なので、使ったことがない方は是非使ってみることをおすすめする。

 秀丸はWindows95時代からずっと第一線で使われ続けているソフトウェアで、今後もバージョンアップが続く限り、私は使い続けていくことになるだろう。というか、せっかく購入したので、バージョンアップは続けていってほしい、っていうのが本音だったりw

スマホの日本語入力はフリックかGodanか、それとも……

 スマホが私の日常生活に忍び込んできてまだ1年にもならないが、どの日本語入力方式を主に使うか、まだ迷っている状態。最初はフリック入力を使っていたが、途中でGoogleのGodan入力を試用してみて、しばらくはGodanの方をずっと使ってきた。

 フリック入力は以前の携帯での入力に比べると一発でかなが入力できる優れた入力方式で考えた人すごいと思うが、個人的に好きでないところとして、あ行だけが特別に入力しやすい、という点がある。短い文章を打つことが多いスマホでは、入力に手間がかかる記号などはめんどくさいので、使用頻度が下がりがちになるのだが、あ行の方が入力しやすい、ということで、特にあ行の入力を優先することはないのではあるが、自分の中での違和感を拭い去ることができなかった。その点、Godan入力はそういうことはなく、どの音も平等に打ちやすい。

 しかし、私の癖なのだろうけど、お行だけはどうしても打ち損じが高い頻度で発生してしまい、よく間違える。一番左下にあり、触りにくいからだろう。私はGodan入力を使っているうちに、両手打ちに慣れてしまったのでGodan入力の方が打ちやすくなってしまったのだが、これはローマ字入力のようなもので、子音ありの音は二回押さなくてならず、この点はフリック入力に軍配が上がる、ということになるだろう。

 実はこの文章もスマホの画面を見ながら打っているのであるが、いろいろ考えた末、折りたたみ式の携帯キーボードを買って、まとまった文章を入力するときはこのキーボードを使うことにしたのだった。今のところ、不満はない。ただ、記号の配列が私がよく使うのと違っているため、位置が覚えられずにいるが。。。

 ATOKという選択肢もあるようだが、私はATOKの言葉狩りの姿勢が好きになれないので、これは試用もしていない。他にもいろいろと独自のものがあるようなので、機会があれば試用してみようと思う。

スカイプについての話

 前回、Microsoftについて、ちらっと書いたが、ちょうど、こんな記事が出てたので、その辺りを少し。

Skypeの通信はすべてリアルタイムで盗聴可能だったことが明らかに

 スノーデンによるNSAのネット上でのデータ収集の実態の暴露が問題となったが、スノーデン・ファイルを託された記者の著書『暴露』を読むとスカイプに限らず、もはやNSAに覗かれずにインターネット上で何かをやり取りするのは不可能ではないか、と思わせるほどで、通話ソフトはスカイプ以外にもいくつもあるが、結局、同じことではないかと思ったり。

 スカイプはP2P音声通話ソフトの老舗といったところで、開発拠点はエストニアにあり、ルクセンブルクの会社で、eBay傘下になったりしたが、2013年にマイクロソフトに買収された。この時は、そろそろスカイプとも別れ時なんかもと思ったが、多くの人がインストールしているソフトで手軽であり、今も時々使っている。

 ただし、以下の様な事実を知った上で使う、というのは嫌なものだ。上記記事や関連記事にもあるが、先の『暴露』にもこんな記述がある。「NSAと民間企業の蜜月ぶりはマイクロソフトについての内部文書に最も顕著に表れている」「スカイプとスカイドライブとアウトルックへのNSAのアクセスについて、同社が積極的に協力していた」。また、p176には内部文書の記述として、NSAがスカイプの別アカでのログインに対応し、2013年4月時点ではMSメアドによるログイン以外には対応出来ていないが、同年夏までに対応する旨の記述があり、「以前なら見逃すことになっていたであろう情報の収集に成功」とある。

 スカイプはその性質上、盗聴は困難だと思っていたが、開発元が協力したのでは、そりゃもう簡単に出来てしまうわけで。

 以前、私は以下のような体験をしたことがある。もう5年以上前だと思うので、マイクロソフト買収前だが、中国国内にいる人とスカイプのテキストチャット(言語は英語だったはず)でやりとりしているとき、チベットという言葉を出した瞬間、相手の様子がおかしくなり、こちらに対して、「お前は何を言っているのか」などと言い始めた。誰かが通信に割って入って、私になりすまして発言しているようだった。相手が私をからかった可能性はあるが、そういうことをしそうにないタイプの人だったし、中国当局はスカイプ通信を傍受出来てるんかも!? と驚いた次第。(今、調べると「Skype、中国でのIM検閲を認める」という記事が出ていて、「テキストチャットの特定のキーワードを取り出せる」とあり、まさに私のケースだった!)

 実際、自分自身でそのような体験をしたので、スカイプにそうしたバックドアはあるんだろうな、ぐらいには思っていたし、他の著名なIT企業も当然情報提供していると考えておいた方がよさそうで。もちろん、私の通信を傍受したところで、何も得るものはないんだが、『暴露』にはこんな記述がある。

 「監視システムが効果的に人の行動を統制出来るのは、自分の言動が監視されている “かもしれない” という認識を人々に植えつけるからだ」(p261)

「ユビキタス監視は監視機関に権力を付与し、人々に服従を強制するだけでなく、個人の内に監視人を生み出す効果がある。コントロールされていることにも気づかず、人々は無意識のうちに監視人が望むとおりの行動を取るようになる」(p262)

 そういうわけで、可能な限り、そうしたソフトは使うべきではない、ということはいえそう。もっとも、必要に迫られて使ってしまう私なのであるが。。。

私がWindowsを使い続ける理由

 連休中、近所のおっちゃんから「うちのパソコン不調なんで見てくれ」と連絡があり、赤子を連れて訪問。あやしてもらいながら見てみるともういろいろとあかんので、Tさんにあげたけど戻ってきたXpのノートPCを使ってもらうことにした。ネットには接続しない、とのことだったので。

 この方とは、現代版の「結」のような間柄にいつの間にかなっていて、私がITとかそういうのを見る代わりに、田舎での生活のことなどを教えてもらったりしている。

 私はこれでも「パソコンに詳しい人」ということになっているので、パソコンにまつわる様々な質問を受けることがある。そういう場合、OSはWindowsであることがほとんどで、MacやらLinuxやら、最近だとChromebookなんてのもあるが、概ね、今も多くの人達はOSがWindowsであるようなパソコンを購入しているようだ。2014年11月時点のOSシェアでもWindowsは9割を占めている。

 私は初めて触れたパソコンがMacだったこともあり、初めて買うパソコンをマックにするかWindowsにするか迷い、三日三晩考え続けた。今となっては信じられないことだが、この判断の前に「ワープロにするか、パソコンにするか」という前段階があったことも付け加えておく。そして、主にワープロ用途だが、他にもできることがある、ということで、パソコンにし、OSはやや価格が安かったこともあり、Windowsに決めた。スマホ選びでもiPhoneを選ばなかった大きな理由が価格だったのでこういう行動原理は変わらないようで。バージョンはまだWindows3.1だったが、ちょうどWindows95が発売される前でWindows95の無料アップデート権がついていた。

 その後、たまたまプロバイダでバイトすることになって、サーバ管理などでUnix文化に触れ、そちらの方に惹かれるものはあったが、ずっとWindowsを使い続けている。さらに、なぜかプログラム作成を生業とすることになってしまい、主にクライアントがWindowsであるようなサーバ・クライアント・システムの構築に携わることが多く、そういう場合、エンドユーザーのOSはWindowsだったりするので、Microsoftのえげつない商売のやり方は嫌いだったが、結局、ずっとWindowsから離れられずにいる。

 もっとも、WindowsXp辺りからMicrosoftはそれなりに社会的責任を意識しているように思うし、Googleなどの台頭でかつての一強時代でもなくなり、今はそれほど嫌悪感はなくなったが。

 私がWindowsを使い続ける理由としては、Windows以外のOSには対応しないソフトウェアが結構あること、それに前記の理由により、ひと通り、Windowsについては知っておく必要性があること、というのが大きい。Macについては、優れたUIにより、なんとなく使えてしまうし。(その逆は難しいらしいが・・・)

 そうした理由がなくなれば、私は多分、メインマシンはLinuxにすると思うが、今のところ、その予定はない。というわけで、今後もWindowsをしばらくはメインで使い続けることになってしまいそう。