時事通信で「チェルノブイリでまた森林火災」という記事が出ていた。
【モスクワ時事】1986年に放射能漏れ事故があったウクライナ北部の旧ソ連チェルノブイリ原発周辺の森林で29日、火災が発生し、30日までに1.3平方キロが燃えた。国家非常事態局が発表した。
周辺の森林では、4月にも火災が発生し、4平方キロに被害が出た。
環境保護団体は、火災により森林に残留した放射性物質が大気中に拡散する恐れがあると指摘している。インタファクス通信によると、ロシア、ウクライナ、ベラルーシの放射線量に異常はない。
ウクライナ・プラウダ紙の報道によると、火災は6月29日夕方に発生し、蛇行するウジ川が増水したときに冠水するようなところに生えている乾燥した草や葦などが燃え、130ヘクタール延焼した、とのこと。場所はチェルノブイリ原発の西側の30kmゾーン外のポレスコエ(ポリスケ)やコフシロフカなどで、現在のところ、空間線量率などに変化はない、とのこと。
現地視察の様子がYouTubeに上がっている。
また、こちらによると昨日現在で延焼中の地点として、先ほどの地名以外にも以下のような6つの地名が挙げられている。
Поліське, Ковшилівка, Глінка, Стара Красниця, Луб’янка та Бички.
Google Map等で見てみても、地名が出てこなかったので、手元の1986年時点のセシウム137汚染地図に付箋を貼ってみた。Глінкаだけ見つけられなかったが。(追記:ГлінкаはБичкиのすぐ北東にありました)
やや汚染度の高い地点も含まれるようで、再拡散につながらないといいのだが。