チェルノブイリの日に実施された日本関連の現地イベント3(チェルノブイリ博物館で起き上がり小法師展)

 最後に福島とチェルノブイリ博物館関連の記事でキエフで起き上がり小法師の展覧会が開かれるという記事が出ていた。

 チェルノブイリ博物館では以前、私も関わった福島展が実施されていたが、今も一部展示が残っているようで、ウクライナにおける日本年にちなみ、福島とウクライナの連帯の意味も含め、企画されたとのこと。

 記事には「フランスで活動する高田賢三の発案で震災復興を祈願し、日本や諸外国のアーティストが会津の起き上がり小法師起き上がりにデザインを施し、フランスなどヨーロッパ各国で展覧会を実施した」とある。

 オキアガリコボシ・プロジェクトのFacebookページもあり、動画や写真を見ることができる。

 ちなみに、起き上がり小法師はロシア語でなんていうのか、と思ったら、そのまま「Окиагари кобоши」となってた。ただ、記事のタイトルには「неваляшка」という単語が割り当てられていて、googleでневаляшкаを画像検索すると、赤ちゃんをあやすため用の人形が出てきたのだった。

 英語だと、「roly-poly toy, round-bottomed doll, tilting doll, tumbler, wobbly man」とかいろんな言い方があるらしいが、Wikipediaを見ると、こちらも英語ではOkiagari-koboshiとしかいいようがないようだった。

チェルノブイリの日に実施された日本関連の現地イベント2(ウクライナにおける日本年で桜を2500本植樹)

 次はウクライナの私もよく通っていたジトーミル州の記事で、ジトーミル中心部に日本の桜が植樹されましたという記事。

 2017年は日本とウクライナが外交関係を持って25周年に当たり「ウクライナにおける日本年」として、20都市に2500本の桜を植樹する計画があるとのこと。詳細は桜2500本キャンペーンを参照。

 また、日本はジトーミルに専門的な医療機器の支援を継続しますという記事も同様にジトーミル関連の記事で、チェルノブイリ救援・中部を通して、特にチェルノブイリ事故で最も被害の大きかったナロジチ地区に数百万ドルの支援をしてきたことが述べられている。

 ナロジチ地区には震災後は一度も行っていないが、その後、どうなっているのか、ちょっと気にはなっているのだが、なかなか……。

チェルノブイリの日に実施された日本関連の現地イベント1(ひろしま・祈りの石)

 ニュースチェックしてたら、いくつか日本関連のイベントが報道されていたので、ご紹介しておきます。

 まずはベラルーシのニュースサイトのミンスク諸民族友好公園でチェルノブイリの犠牲者の碑と広島平和の石に献花という記事。

 4月26日、ミンスクのこの公園に事故処理作業者など2000人以上が集まり、犠牲者を追悼したとのことで、その中にはウクライナ、ロシア、日本の大使館関係者も来ていたとのこと。ベラルーシはロシアとの関係がウクライナほどにはこじれていないので、ここではロシアとウクライナの関係者が同じイベントに参加することが可能なのだろう。

 こちらの記事によると、この広島平和の石は2007年10月19日にこの公園に置かれたもので、広島から運ばれたものとのこと。この石自体は原爆投下時に路面電車の敷石として使われていたもので、いわば「被爆石」といってよいものであり、観音像が刻まれていて、すでに100カ国以上に送られており、さらに石の放射線が健康に影響がないレベルであることを示す証明書も添えられているとのこと。

 この石について、ググるとひろしま・祈りの石の会というNGOのページが見つかった。以下にその「設立の主旨と目的」を引用しておきます。

広島電鉄の敷石を払い下げてもらい、その200個あまりに平和を祈る「観音像」とFROM HIROSHIMAという文字を掘り込む手作業を行った市民は、この石を世界共通の「平和希求のシンボル/メッセージ」として世界の国々に受け取って頂けないか、と考えました。この思いが1991年の「ひろしま・祈りの石の会」の設立につながりました。ひろしま・祈りの石 (Stone for Peace) を持つことにより、それぞれの国で平和の尊さを再考してほしい、世界に平和の輪が広がってほしい、という強い思いは多くの人々の賛同を得ています。1991年にペルー大統領に最初に石を贈呈して以来、贈呈国は100カ国を超えました。今後も世界の平和に向けて祈りの石を通じたメッセージを発信し続けます。