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うちの1歳半の子供の取扱説明書(2)

 我が息子の取説つづきです。普段おもろいな、と思ってることをいくつかあげておきます。

●「パ」と言って、物を渡す

 特に意味はなし。リアクションしてもらえることを確認するのが目的、と考えられるので、受け取ってあげる。渡されるものは、何かそんなには大切ではない物が多い。散歩中だと道端に落ちている松ぼっくりとか、室内では手近な日用品や床の上のゴミなどが手渡されることになる。ゴミについてはすぐに目の前で捨てたりするのは忍びないが、ゴミはゴミだと教えるためにも、最近はすぐにゴミ箱に捨てるようにしている。

 ちなみに、床の上のゴミを口に持っていく、というのも、まだまだやることがあるので、ズボラな親ではあるが、基本的に床掃除は拭き掃除とかよりはやるようにしている。

●大人を操縦する

 自分がしてほしいことをまだ口に出して言えないため、編み出した技。立っている大人の後ろに回りこんで、膝の後ろ辺りを掴んで方向転換させて、その目的物のところまで連れて行こうとする。スイッチオフされているおもちゃのスイッチをオンにしてくれ、などの要望があるときに使われる。

●音に敏感

 雷や車が通る音など、家の外で聞こえる音に敏感に反応する。トラックのような大きめの音が鳴ると外が見えるところに走って行く。ただ、雷や飛行機の音など空からの音に対しては怖さを感じるらしく、不安そうな顔をする。そういう場合、怖くない、ということを話し続けると安心するようだ。

 当地では、防災無線で外作業の農家のためにまあまあでかい音で11時、4時にサイレンが、正午には音楽が流れるのだが、昼寝中の安眠妨害となっていて我が家では不評。サイレンが鳴ると起きてしまうため、最近はサイレンが鳴ったら寝ているところに飛んでいって、添い寝してやると、また「二度寝」してくれることがあることに気づき、気がついたらやるようにしているが、昼寝の場合は起きてしまうともう寝ない、ということが多いようだ。

●テレビなど映像は好き

 基本的にはまだ映像は見せないようにしているが、親が見ているテレビを凝視していることはよくある。ただし、たまに見せる子供向け番組を見るときの熱視線ほどではない。ネット動画などを見せることもあるが、これらも静かに見てくれるので、忙しい時などには大変便利であり、これから徐々に見せるようにするつもり。ただ、映像の影響力は半端なさそうなので、注意深く見せる番組を選ぶ必要はありそう。

●夫婦げんかしてると笑い出す

 どういう理屈か知らないが、夫婦げんかの最中に子供もハイテンションになり、キャッキャキャッキャと笑い出すことが何度もあった。あと、夫婦の間に割って入って肩をポンポン叩いたりすることもあった。こういう場合、子供は自分に罪悪感を感じたりするものらしく、あまり子供の前で夫婦げんかをしない方がいいとは分かってはいるのだが、なかなか言うは易くってやつで。というか、夫婦げんか自体しない方がいいわけであるが。

 夫婦げんかのない家の多くはどちらかが我慢してる説、というのがあって、私はこの説の信憑性は割りと高いと思っているので、言いたいことはお互い口に出して相手に伝えた方がいいと考えている。一応、世の中には我慢するでもなく夫婦げんかをしないカップルが稀に存在する、というのも実際そうだとは思うが、うちはそういう家ではなさそう、というのは結婚前からわかっていたことなのであった。

●オムツを替えようとすると逃げる

 オムツ交換時の儀式みたいになっているのがこれ。おとなしく替えさせてくれる時もあるが、オムツを外すと一目散に逃げていく。悪い場合、逃げた先でオシッコしたりするので、出来るだけ逃がさないように捕まえるが、振り切られることもよくあり、神経戦が続いている。

●自分の逃げ場を持っている

 逃げる先はだいたい決まっていて、寝室の方かU字型のスペースになっている場所に向かう。U字型のスペースの方はそこに逃げたとしても袋小路になっているため、逃げてもすぐに捕まるのだが、なぜかそこに好んで行こうとするので、そこは彼の「サンクチュアリ」ということにしてやって、よほどこちらが急いでいる時以外は、基本的には親が立ち入れないスペースというような位置づけにしている。我慢強く、こっちおいで、とか言っていると根負けするのか、だいたいは来てくれる。急いでるときは「土足」で踏み入ることもあるにはあるが、こういうのは出来る範囲で、ってことで。


 以上、思いつくまま書いてみたが、おそらくこの多くはこれぐらいの年齢の子供であればやるようなことなんだろうと思う。1歳半あるあるとかあるんだろうか。

 最近はあまり、育児関係の本や雑誌、サイトなどは見ていないが、年齢に応じた対応が必要になるので、定期的に最低限の情報摂取はしといた方がいいのだろう。

 ネットは情報過多で時に私のような育児に無知な親の不安をかき立てるような記述が目について、その真偽のほどを確認するために無駄に時間を消費することがあり、こういう場合は、太古からの人類の歴史に思いを馳せて、自分なりの落とし所を見つけるようにしているが、それでもやはり有用な情報が多くあり、いろいろとピンポイントで情報を発見できる素晴らしいツールなので、必要に応じて、上手に使いこなしたいところ。振り回されることの方が多いが……。