上の子の行っている保育園でインフルエンザが流行中だったが、ついにうちの子もインフルエンザに感染した。発熱するまで感染に気づかなかったのだが、ちょうと先週末、子供が珍しく嘔吐・下痢をし始めて、特に理由が思い当たらず、とりあえず様子見していたところ、発熱し、病院でインフルエンザB型と診断され、やっと合点がいった。インフルエンザA型は高熱を発症するが、B型では熱はそう高くならないことが多いものの、嘔吐や下痢を併発するとのことで、すでに先週末には前兆があった、ということになる。
インフルエンザ感染が分かってからは鼻水など子供の世話をした後は出来るだけ手洗いするなど対策をしていたつもりだが、火曜の夜ぐらいから私自身の体調が悪化し始め、翌日診察を受けると(あの、鼻から細い綿棒を入れてグリグリするやつ)、果たして子供と同じB型に感染していたのだった。
B型にもいろいろあるらしいが、私が今回ので一番きつかったのは吐き気があることで、水も最初は飲めず、診察時には脱水症状が激しく点滴を受けたぐらいだ。なんでも、尿検査でケトン体だったかが、マックスに脱水していることを現す+4という数値になっていたため、点滴が必要と判断されたらしい。ただ、点滴後に再度採尿して検査しても+4のままだったので、よほどカラカラに脱水していたらしい。
その後、出来るだけ水を飲むようにし、しばらく固形物は食べる気になれなかったが、発症から2日後ぐらいに少しずつ食べるようにすると、いくらか回復してきた。
熱は38度台後半まで上がったが、その後、37度台に落ち着いた。ただ、頭が重く、さらに寝る姿勢がまずかったのか後頭神経痛のような、後頭部にピリっと電気が走るような痛みをしょっちゅう感じるようになり、ずっと寝込んでいた。
昨日ぐらいからいくらか快方に向かい始め、今日は後頭部の痛みもなく、かなり回復してきたようだ。不思議なもので、7ヶ月の乳児には感染せず、いわゆる赤ちゃんの「免疫力」を実地に確認しているところ。一般に半年程度と言われているようだが、これだけ家庭内で猛威を奮っていても、今のところケロリとしている。ただ、嫁さんもずっと感染せずに来たが、ついに今日から発熱してしまった。症状も似ているので、多分、子供のが感染したのであろう。子どものくしゃみをまともに顔に浴びたらしい。
一応、解熱後2日は外出を控えるべし(ウイルスを撒き散らすのを防ぐため)、ということになっているので、今日も終日家にいることになりそうだが、ひとまず明日は仕事に行けそうではある。個人事業主としての契約で働いているので、休んでいる期間中のお金は当たり前のように入ってこないし、診察にも3割負担で4300円ものお金がかかったのも地味に痛い。
ちょうど4歳になったばかりの子どもには例の「タミフル」が処方されたが、特に異常行動はなかったと思う。子どもと私は別の開業医に診察してもらったが、私には処方されなかった(尋ねたところ、特に他意はなく、医院によっての方針の違いとのこと)。
ところで、インフルエンザは幼児や高齢者はともかく特にハイリスク因子を持たない成人であれば、検査も受けず、薬も飲まない、という選択肢があるらしい。冬のウクライナ滞在時に二度ほど40度の熱を出して1週間ほど寝込んだことがあるが、結局、ある一定期間は熱は下がらないし、また一定期間後は解熱し、快方に向かうことを経験的に知っているので、しんどい思いをしてまで病院に足を運ばない、という選択肢もありではある。私は今、客先常駐での勤務なので、一応診察したけど、時間に融通の利く在宅勤務だったらしなかったかもしれない。
点滴を受けたのは中国滞在時にひどい下痢をして外国人向けの病院にかかった時以来、人生二度目かも。明確に「インフルエンザ」と診断されたのは、もしかしたら人生初のような気がするが、こういうのはかからないのが一番なので、養生しつつ用心したい。