ラグビー日本代表が優勝候補の南アフリカに勝利したのはW杯開催効果もあるかも

 日本が南アフリカに勝ち、スクールウォーズ以来のラグビーブーム到来か、というところで、4年後のラグビーW杯開幕に向けて、盛り上がることになるかもしれない。新国立が使われる予定だったが、ゴタゴタで間に合わなくなったのは気の毒なことだっだが、こうして多くの人がラグビーに関心を持ち始めたので、関係者の皆さんも、ほっと胸をなでおろしのではないだろうか。日本ラグビー協会名誉会長・森喜朗元首相の顔はあんまり思い浮かべたくないけど、さぞお喜びのことでしょう。

 今回の活躍は選手たちの「世界一の練習量」に裏打ちされた自信から来るものといえるだろうが、もしかしたら、「W杯開催効果」というのも後押ししているような気がする。

 サッカー日本代表の話だが、1998年の予選の時、すでに2002年の開催が決定していたものの、本戦に自力で出場出来ないのに2002年開催国枠で出場する、というのは、さすがにちょっとやばい、という状況があって、なかなか予選突破できず、加茂監督の更迭もあったりしたものの、イランとの死闘に見事勝利を収め、自力での本戦出場を果たした。やはり、個人的には、日本代表サッカー史上でもっとも記憶に残る瞬間はといえば、あの日の岡野の決勝ゴール、ということになる。普段、どんな場合でも冷静に見る方だが、あの日ばかりはほんまに飛び跳ねたり、叫び声をあげたりしたものだ(ひとりで見てたのに・・・)。

 あの日の試合直後のインタビューで、当時、若き司令塔となり始めていた中田英寿は「代表はうまく盛り上がったんで、あとはJリーグをどうにか盛り上げてください」なんてクールなことを言ってたが、今のラグビー選手も同様の気持ちがあるだろう。将来的にはW杯後を見据え、国内リーグを盛り上げたい意向があるはずだ。

 今や、部活でラグビー部のあるところは少子化の影響もあってか、減少傾向にあるようで、「スクール☆ウォーズ」モデル 伏見工消える…統合で新校名公募 というようなニュースも去年出ていた。

 7人ラグビーをちょっとだけやったことがあるが、身体的接触がきつく、かなり荒っぽい競技に思え、私のような軽量級だと軽くタックル受けるだけでふっとばされてしまうので、圧倒的に身体が大きい方が得、という意識が刷り込まれていたわけであるが、今回、こうして、最軽量の日本が最重量の南アフリカを破った、ということで、ちょうどスペインサッカーが世界を席巻した時のように、身体的に劣っていても、勝つチャンスがある、というのを実力で示したのは、世界的な偉業といっても過言ではないと思う。

 実力で示した、と書いて、ちょっと不安になって「ラグビー 八百長」でリアルタイム検索したところ、森喜朗氏にからめて八百長を疑うツイートがいくつかあったものの(過去に別のスポーツで似たようなことがあったから仕方ないだろう)、試合展開からもその可能性は極めて低く、これは八百長だと断言するようなのはなかった。ラグビー 八百長 南ア戦

 南アに勝利したことで、俄然決勝トーナメント進出が現実味を帯びてきた。これからの闘い次第では、本当にラグビーブームが到来してしまうかもしれないな。


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