いよいよザポロージェ原発の衛星都市エネルゴダールへ(ウクライナ語読みはエネルホダール)。
エネルゴダールはエネルギー(Energy)をダル(give)するという意味(Город, которой дарит энергию)。オデッサの近くにはテプロダルという街があるが、こちらはテプロ(熱)をダルする、という意味。
日本でも原発のある街には必ず広報センターがあるが、当地でも同様。
欧州最大の原発と言われるザポロージェ原発は、ウクライナ全体の原発発電量の実に半分をまかなっている。同一形状の原子炉建屋が6つ並ぶ様は壮観ではあるが、福島原発事故でも指摘された各建屋間の距離の近さが気になるところではある。
ザポロージェ原発という名称だが、ザポロージェ市内から車で100km以上あり、キエフとチェルノブイリ原発と同程度の距離がある。福島原発といっても福島市からは遠く離れているのと同様で。ただ、貯水湖をぐるっと周るので、直線距離だと50km程度か。
現地紙の記事。表題には「ザポロージェ州内への避難者たちの間で約50人の子供が生まれた」とある。
こちらの記事には「街の人たちは困難な状況にあるドネツクとルガンスクからの避難者を支援しているが、こうした支援は住居費の上昇を招いた。今後、失業率上昇を招くかもしれない。」とある。隣接する州であるだけに、出来るだけのことはしたいが、住民サービスを低下させるわけにはいかず対応に苦慮している様子が伺える。