先日、岡山に行く機会があったので、前から気になっていたパン屋さんのキムラヤを訪れてきた。ここでは湖北名産のサラダパンのライバル商品を販売しており、一度食べてみたいと思っていたのだ。
岡山駅前に到着し、早速Google Mapで調べてみると岡山のそこここに店舗があることがわかり、チェーン店でもなく学校のそばの工場でフル稼働生産しているつるやパンとしてはちょっと規模的には太刀打ちできそうもなく、いきなり出鼻をくじかれる。
店舗は駅中にもあるようだったが、人待ちの時間を利用し、駅前商店街の店舗に行ってみた。
綺麗な店内にはいろんなパンが売られていて、その中に変わり種を集めたコーナーみたいなところがあり、そこに目指すたくあんサラダロールがあった。幸い、まだ売り切れてなかった! 店内写真を撮影してよいか尋ねたところ、NGとのこと。滋賀から来たと先に断ったのがアダとなったか。偵察目的であると警戒されたようだ。
お味の方は、キムラヤの方がよりたくあん感が強い印象。サラダパンの方を食べ慣れていることもあり、味が濃く感じた。尋ねると割りと最近(数年前?)に開発された商品とのことで、この点では長年、味を改良してきたサラダパンの方がより万人受けするように、よりマイルドになってるのかもしれない。遠出するとき何度か手軽なお土産代わりに持っていくことがあるが、皆さん、拒否反応なく食べてくれている。福島にも何度か持っていったことがあるが、みなさん元気にしてるかな。
キムラヤでは他にも高菜サラダロールなど変わり種パンを販売しており、同行者はこちらを購入していた。ご飯が欲しくなったそうだが、つるやのサラダパンも初めて食べた時は違和感があって、おいしいとは感じなかった。どうしても舌は保守的なので初めはこうなるものだが、こうして継続して販売されているということは、食べ慣れるとおいしく感じるということだろう。個人差はあるだろうけど。こちらはキムラヤのサンドイッチのラインナップ。
実はかのセブンイレブンも同じ趣向のパンを販売している。その名も「大根サラダコッペ」。たまたま販売しているのを最寄りのセブンイレブンで発見し、購入。こちらも店内写真NGとのことで、パンの外観だけ。味はたくあん部分はかなり似せているがパン自体の味が多少違う印象。つるやのサラダパンの方は昔懐かしいコッペパン風だが、セブンの方は無難な今風、とでもいうか。
残念ながら、こちらは試作品的な商品だったようで、その後、継続的に販売されているわけではない模様で、時々立ち寄って確認しているが、その後はその姿を見ていない。こちらはちゃんとつるやパンを訪問して、販売委託を依頼したりしたそうだが、規模的に難しい、ということで、セブン側で製造販売することになった、とのこと。このあたり、ちゃんと仁義切るところが、現在、コンビニ業界の雄として君臨する王者らしい振る舞い、というところだろうか。
木ノ本駅前の北国街道沿いにあるつるやパンの店舗に行くと、サラダパンを求めて各地からやってくる車が何台も止まっていることがよくある。駐車場があるわけではないが、商店街にしては道は広いので、交通の妨げになるほどではない。周りの店もうちの前に車置くな、みたいなうるさいことは言わない感じでここが湖北らしいところだろう。つるやパンもこの人気に浮かれている様子はまるでなく、昔ながら雰囲気を残しつつ、人気に戸惑っている様子が今も見えるくらいで。
近くに来られた時は是非お試しを。つるやのサラダパンは平和堂などでも売っています。