子どもの成長に応じて、親の心配の種類も変わっていく

 いつの間にか子どもの靴下がえらく小さくなっているのに気づき、この日曜に西松屋に行ってきた。最近、自分で靴下を履きたがるようになっているのだが、簡単ではないようで、成功した試しがない。店頭で商品を見てると、自分で履くためのトレーニング用靴下なんてのが売ってて、引っ張るところにつまむ部分があり、引っ張り上げやすくなっている。物は試しとこれを購入(季節ものなのか、めっちゃ値下げされてたってのもあるが)。

 その後、一回りして帰ろうとしたところ、おもちゃ売り場、特に車や電車のコーナーでロックオン。いつもはさりげなくどんどん進むとついてきたのだが、自我の芽生えか、自己主張が始まり、一歩も動く気配がない。あれやこれやのおもちゃに熱い視線を送っている。元々ひとつぐらいは買ってやろうと思ってたので、気に入ってそうなやつのうち安価なのをひとつ手にとってレジに進んだのだが、それでも一歩も動こうとしない。ちゃうねん、こっちがほしいねん、という感じではなく、もう少しそこで眺めていたい、という感じだったのだが、そんなにゆっくりもしてられないので、かつぎあげてレジに行こうとすると、店内全体に響きわっているんじゃないか、というような叫び声をあげて抵抗したのだった。子供用品店だから理解してもらえるが、通常の店なら虐待の誤解を受けるレベルで、ちょっと先が思いやられる。

 今日は、保育園でタンコブを作ってきた。お友達と押し合いしてじゃれてる内にちょっと背中を押されてベッドの角に打ち付けてしまった、とのこと。保育士の先生はとても恐縮されていて、こちらが恐縮するほどだったが、こういうのは子供同士のことなのでお互い様で許容するようにしないと。しかし、子どもを預かる立場というのも大変なことで。

 もう一つ、思ったのは、こちらの子どもが他の子を怪我させてしまったら、親としてどうしたらいいのか、ということ。相手の親に謝りにいかなくてはいけないのか、タンコブ程度なら許されるが、出血するほどの怪我だったらどうするか、などなど、あまり過剰に構えなくてもいいが、今後、それなりの心構えが必要で、この類の心配をこれからもずっとしていかないといけないのだ、ということに改めて気づいた。

 変なもので、うちの子が怪我をする側でよかった、とまでは思わないけど、逆じゃなくてよかった、とちょっと思ってしまったのが正直なところ。本人はそんなに痛がる様子もなく、コブもそれほど痛々しいものではなかった、というのもあるが。

 私は3,4歳ぐらいのころ、近所の子供たちと一緒に電車ごっこをしている時につまづいてしまい、コンクリートの角におでこをぶつけ、タンコブどころか、骨が見えるぐらいの怪我をして、血をポタポタと道路に落としながら、歩いて家に帰り、「血が出てもた」と親に報告したことがあって、その言い草がおかしかったのか、その後も長く兄たちにからかわれ続けたのだが、それはともかく、子どもはそうやって怪我をしながら、いろんなことを学んでいくもので、喧嘩なども度を越したやつはあかんが、そうやっていろいろと経験しながら学んでいって欲しいと思った。