『もし私が10歳の日本人なら…世界的投資家の「驚愕の問いと答え」』という記事を読んでの感想など

 12月も中旬になった。今月もほぼ余裕がなく、ブログなど書いてる暇などないのだが、もし私が10歳の日本人なら…世界的投資家の「驚愕の問いと答え」という記事があったので、感想を書いてみる。この投資家氏は「もし私がいま10歳の日本人ならばAK-47を購入するか、この国を去ることを選ぶ」とのことで理由として以下のようなことを述べている。

日本はいまGDPの240%、じつに1000兆円を超す巨額赤字を抱えています。そのうえ、猛烈なペースで進む人口減少社会に突入してきたため、とてもじゃないがこの借金を返済することはできない状況になってきました。

いま50歳前後の中年の日本人であれば、30年後は80歳ですから、誰かがケアしてくれるかもしれません。日本の国庫には、老齢人口を支えるおカネはまだ残っているでしょう。しかし、30年後に40歳になる日本人には、老後を支えてくれる人もカネもない。

このままいけば、いま日本人の10歳の子どもが40歳になる頃には、日本は大変なトラブルを抱えていることでしょう。小さな子どもの日本人にとって、未来はすでに『短い』わけです

 日本国内在住の読者を相手にしている経済評論家の肩書を持つ人たちの意見をネットやニュースなどで見ることがあるが、比較的短期的な対策は得意でもこういう大前提の当たり前の話は読者の耳に痛いため、なかなか言われないもので。

 ほんで、こうした状況は高齢者層から若い人たちまでかなり前から共有されていたはずで、その時点でも手遅れ感が強かったのだが、結局、人口構成上もう手を打つには遅すぎる段階に来てしまって、破産待ち状態がズルズルと続いていくことになるのだろう。

 当面はソフトランディングを目指してなんとかかんとかごまかしつつやっていくのだろうけど、私は最近、ハードランディングを目指した方が長い目で見て未来のためになるんじゃないかと思ったりすることがある。

 楽あれば苦あり、苦あれば楽あり。人生のバランス上、戦争という艱難辛苦を経た戦争体験者以上の世代は後年に楽をしていただいて大いに結構だったと思うが、さして世代として苦労をしてきたとは思えない今の高齢世代はこの状況を放置してきた責任が・・・あるとはいえないけれども、後の世代のことを少しでもいいから想像して、今出来ることをしてほしいものだと期待したいのだが、ちょっとそれも無理なのかなと最近は思っていて、破産を早めたほうがいいんじゃないのか、云々。

 というのも、私の身近な高齢世代を見ると、もう信じがたく手前勝手な人がいて、後の世代のことなんて、これっぽっちも考えてなくて、自分の生活が第一で、金はたんまり持っていても露骨に負担を後続世代に押し付けてきたりする。もちろん心ある高齢者も多いのだけれど、そういう高齢者に接すると「地獄に落ちやがれ」ぐらいに思うのも無理ないってもんで。

 そんなわけで、私はもう諦めて、この記事にあるように子どものために国外に移住することを検討しはじめているのだが、現実にはめちゃめちゃ厳しい。学士もなく、コネもなく、語学もビジネスレベルにはない私には、とてもじゃないが海外で仕事を続けていくのは無理だと思う。先日、アメリカで長らく働いて、今日本に戻っている方からいろいろ興味深い話を伺ったが、クビにならないために周到に振る舞い続ける必要性があることがよくわかり、その方は私などよりも遥かに素養もあって、海外暮らしが楽にできそうに見えるのだが、それでも厳しい状況があるようだ。

 そんなわけで、いつものように堂々巡りをしているのだが、今はとりあえず子どもたちを当座養えるだけの仕事があれば、どこへでも行って働く、ぐらいの気持ちでいる。子どもたちを国外に置いておいて、自分だけ日本に出稼ぎに来る、とかも検討する必要があるのかもな、とか考えているところ。

 年を取ると健康不安も出てくるだろうが、アメリカなどのように高額治療が必要な病気になったら即破産みたいなのに比べ、日本のようにいざという時に健康保険で高額治療を受けられるのはいいなぁ、などなど、改めて今の日本の「暮らしやすさ」の捨てがたさを感じる今日この頃。

 でも、それでも、出ていきたい、という気持ちも同時に強くなるばかりだ。ああ、どうしたらいいのだろう……。