高速道路上で立ち往生した話(原因はなんとクラッチ摩耗)

 少し前のことだが、仕事中に嫁さんから電話がかかってきて、何事かと思ったら、かなり切迫した様子で、なんと高速道路上で立ち往生している、という。クラッチがつながらない状態になっており、まったく車が動かせない状態になっているらしい。しかも、4車線あるレーンの左から3車線目で立ち往生しており、左も右も車が通り過ぎていて、子供二人を抱えて避難するのは無理だという。

 とりあえず警察は呼んだから、レッカー手配して、との連絡を受け、仕事中ではあるが、JAFに連絡したりするなどして、ひとまず警察の到着待ちという状況になった。

 何か出来るわけでもないので、一旦は仕事に戻ったものの、さすがに今の今、妻子が高速道路上で立ち往生してるという異常な状況では仕事が手に付かない。0歳児の乳児と3歳の幼児の世話などもあるので、急遽仕事を早退することにし、現場方面へ向かうことにした。

 電車内では、比較的空いていることをいいことに、車両の一番端っこに行って、JAFとの連絡のつづきや保険会社との連絡その他をしていると、警察が来て、引っ張っていってくれることになったとの連絡が入り、ひとまず胸をなでおろした。

 通常、レッカーまではしてくれないようだが、乳幼児がいること、などなどを鑑み、特例として判断してくれたようだ。前後をパトカーに挟まれて牽引されたらしい。ありがたいことだ。

 つづいて、なんとか無事に料金所近くにある高速道路交通警察隊の事務所まで連れて行かれた、との連絡を受け、さらにそこからは最寄りのディーラーの店までJAFのレッカー車で運んでもらうことになったので、そのディーラーの店で落ち合うことにした。

 電車を乗り継いで、ディーラーの店に行って説明を聞くと、原因はなんとクラッチの摩耗とのこと。数ヶ月前に乗り捨てるつもりで購入した格安のマニュアル中古車なのだが、特にクラッチに異常を感じていたわけではなかったので、驚いた。

 嫁さんによると少し前にちょっと異臭を感じていたらしいので、前兆はあったのかもしれないが、最近のクラッチ機構は油圧式になって、少しずつ悪くなるわけでなく、突然逝ってしまうものらしい。

 車に詳しい人に聞くと、エンストをわざと起こしてみて、すぐに止まらなければ、クラッチが滑っていて、交換時期に来てることがわかる、とのこと。免許取り立ての頃から最初の2台はマニュアル車に乗っていたが、そういう点検方法があるとは知らなかった。

 車は人を殺すことも自分が死ぬこともありうる怖いもの、という認識を持っているつもりだったが、まだまだ甘かったらしい。前の車が割りとぞんざいな乗り方をしてても、18万キロまで大きな不都合なく乗れてしまったので、今回の車もそうだと無意識に思ってしまったが、中古車は前のオーナーがどんな乗り方をしていて、整備をどれほどしていたのか分からない状態で購入することになるので、改めて怖いなと思った次第。

 今回購入して驚いたのは過去の整備記録などは一切渡されなかったこと。以前購入したときは前のオーナーの名前などもそのままに引き渡されていたが、個人情報保護の流れもあり、そういうのは販売時破棄することが多くなっているとのこと。

 新車など買う懐の余裕はないものとしては、せめて整備記録の引き継ぎぐらいはして欲しいと思うが、どうにかならないのか。クラッチについては乗り方にもよるが、7万キロ程度で交換するものらしい。今回の車は購入時点で10万キロを超えているものだったが、これまでに一度は交換されていたのか、それともそろそろ交換時期に来ていたのかさっぱり検討がつかない。まずいことにクラッチは中の状態を見るには、かなり大変な作業を必要とするらしく、素人は手を出せないところ。なので、せいぜい出来ることはエンストチェックぐらいなものとなる。

 今回、妻子が無事救出されたからよかったものの、もし追突事故などにあっていたら、と思うとゾッとする。今回の場合、停止したときにたまたま後ろにトラックが来ていたのだが、現場はゆるやかな上り坂になっていたため、いろいろやっているうちに少し下がってしまって、ちょっと接触したらしい。そのためか、トラックも現場から走り去らず、一緒に待つことになった模様。なんでもトラックの運転手は若い女性だったらしく、路上でアイコンタクトでコミュニケーションを取り、子連れであることなど事情を把握してくれたらしい。

 煽り運転と誤解され路上に出た方が死亡したニュースがあったところで、少し前には桜川やっくんという芸人が高速道路上で死亡したというニュースもあった。しばらくは怖いので追い越し車線ではなく走行車線ばかりを走ることになりそう。