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「赤ちゃんの泣き声分析器 “Why Cry” ( ホワイクライ )」使用感想

 毎日とはいわないが、平日もできるだけアップしようと思ってたけど、さすがに乳児持ちにはちょっと無理なようだった。うちの赤子は比較的手のかからない子みたいで、夜も昼もよく寝てくれるし、泣く時も「腹減ったー」か「オムツ替えてー」か、でなければ、たいていは「眠たいー」で、「さみしいからかまってー」もあるようではあるが、だいたい前3つのうちのどれかであって、あまり悩まされることはなくなってきたのだが、この前はなぜかぐずりまくって、全然寝てくれず、困り果てた。

 子供を持って初めて知ることは多々あるが、「コリック」なる現象があるなんていうのは知らなかった。「たそがれ泣き」ともいうようだが、主に夕方頃に赤さんによってなされる何をしても泣き止んでくれない謎の現象のことで、うちでもたまに起きる。某CMで「疳虫(かんむし)」という言葉は聞いたことはあったが、これが何のことなのかわかってなかった。

 この現象に立ち会った当初は戸惑ったが、どうしようもないときはしばし「放置」するのが親子双方にとっての精神衛生にはいいらしい、というのがわかってきて、ちょっと間を置いてもそのままなら、またなんか試みて、みたいなことをしつつ、なんとかやり過ごすようにしている。執拗なグズリが翌日に持ち越されることは幸いほとんどない。

 育児書を読み漁る時間もないので、手近な雑誌を読んだり、ネットで安易に検索してしまっているのだが、そして、それらはそれなりに有効だったりもするのだが、コリックのことは赤ちゃんの泣き声分析器の取説で初めて知ったのだった。この取説では、コリックの原因は、お腹にガスが溜まって気持ち悪いから、などの可能性もあるが、諸説あって、原因は一つではない、という一般的説明を述べつつ、「過度の刺激」説というのを取り上げていて、その原因を「なだれのように押し寄せるその日に体験した快適、または不快な物事や刺激等による緊張の積み重ねから開放されるための一つの形」と説明している。毎回、これで説明がつくわけではないが、確かに外出後や誰かと会った後にこの現象が出ることが多い気はしていて、大人でも初対面の人と会う場合などは多少緊張するわけで、この説明に一理ありそうな気が結構している。つい先日の泣きも、初めての外泊を伴う外出の後だったので、今までで最大規模の泣きだった。

 泣き声分析器は、赤子が生まれる直前にリサイクルショップでベビーバスを物色していたところ、ちょっと昔にニュースで見たことのある「Why Cry」という製品がジャンク扱いの値段で売られているのを発見し、ものは試しと買ってみたもので、使ってみた感想としては

・分析が完了するまで時間がかかることがよくある
・赤ちゃんの泣き方がそうひどくない場合は結果が出るまで待てずスイッチオフしてしまうこともしばしばだった。
・しかし、毎回同じ結果ばかり出す、とかではなく、割りと当たってる感じで答えを出すことが多い気がした。

 分析結果は「空腹」「退屈」「不快」「眠気」「ストレス」の5つのどれかに赤ランプがつく、というもので、このマークがいかにも日本のマーケティング&洗練がされ尽くしたかわいげのあるデザインセンスとはかけ離れた、かなりシンプルな赤鼻の顔マークであるのがちょっと面白く、製品裏を見ると「Made in Spain」とあり、スペインのセンスか! と軽く驚いた次第で。

 この機器がなくても困ることはないだろうけど、特に新米ママ・パパが子供が新生児の時に使う分には無駄にはならないんじゃないかと思う。赤ちゃんの泣きの原因なんて、よく知らないし、とにかく毎日が必死なんで、こういう見方もあるんか、ぐらいの参考程度にはなって、全く期待はしてなかったのが、意外にもいくらか役には立った。今やスイッチを入れることはほとんどなくなったが、ベビー用品のレンタルショップのラインナップの一つとか、何らかのサービスで数日だけ借りて使う、という用途に向いている気がする。運が良ければリサイクルショップでジャンク扱いで出てるのを見つけらるかも? 一応、アマゾンでは現時点では中古で1000円ちょいから出てるようです。