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今回の歴史的勝利でラグビーブームが起き、ラグビー部が増えることになるかもしれないが、そうなると練習場所問題が出てくるかも

 さらに検索していると、去年ので ラグビー部員「奇跡」の全国最多 大津の瀬田北中、公立校で という記事が出ていた。

 ちゃんとしたラグビーの試合をするには30人+αを集め、ゴールのポールも必要で、何よりあの複雑なルールをみんなが理解していて、かつしっかりと瞬時に判断できる審判も必要になる、という敷居の高さがあり、競技人口が減るのは仕方がない面もあるが、記事によると、「タグラグビー」というタックルなどの「怖い」要素を省いた簡易ラグビーが小学校で普及し始めているようで、今回の「歴史的事件」もあり、競技人口が増える可能性はあるかもしれない。

 ただ、中学と高校とサッカー部だった私には懸念がある。運動場が十分に広くないと、場所の取り合いで部員同士の抗争が勃発する可能性があるのだ。基本、フィールド系のスポーツとして、日本では野球とサッカーが人気を二分しており、グラウンドの使用もこれらのスポーツがでかい顔をしてより広い面積を使うことが出来ることになっている。私の行っていた中学・高校は公立だったが、ラグビー部があって、三つ巴の闘いが繰り広げられていたのだった。

 しかし、実のところ、サッカー部とラグビー部は概ね仲がよかったりする。ボールが双方の練習してるところに飛んでいくこともよくあったが、お互い様で友好的にやりとりができるからだ。しかし、野球部は違う。まず、ボールが小さくて、当たると痛いし、何よりボール自体が小さいので、咄嗟に今、どこにボールが飛んでいるか分からず、避けようがないのだ。

 さらに悪い事に、野球というのは、練習でも試合の時と同じくらいの広大な面積を必要とする。でないと外野は練習にならないし、レフト方面はサッカー部がいるから、レフトに打ってはいけない、なんてわけにはいかない。この点、サッカーやラグビーは練習で試合分の面積が必要ということはないし、様々な練習メニューがあるので、グラウンドが混雑している時は狭い範囲で出来るメニューをこなせばよい。

 あと、野球というのはグラウンドが荒れているとボールがはねたりして、練習にならず、野球部方面にサッカーボールが飛んで行くと、とても嫌な顔をされたりする。とにかく、そのサッカーのイボイボのついたガサツなシューズで神聖なマウンドに入らないでくれ(野球部側の言い分の意訳)などと言われるので、余計にムカつくのだった。

 個人的な付き合いには影響しないが、そんなわけで部対部では仲がよいとは決して言えなかったのだった。

 一番いいのは野球部に専用のグラウンドで練習してもらうことなのだが、なかなか実際そういうのは難しいので、練習の時間帯をずらすとかするしかないだろう。

 全国でラグビー部がある中学校は中体連のサイトによると、2015年度で357校となっている。野球部の8707校、サッカー部の6973校と比較すると、ほとんどの学校にはそもそもラグビー部がない、という現状になっている。(野球・サッカーはこちらのPDF、ラグビーはこちらのPDFを参照。競技人口も同サイトにあり)

 私は腰痛や膝痛の持病があるのだが、医師の診察を受けたところ、中高時代のサッカーのせいだろう、と言われた。そうした経験から、中学高校時代は成長期なので、身体に大きな負担をかけるこうしたスポーツにあまりに力を入れすぎることには反対だが、適度な運動は様々な効果があるし、チームスポーツは見知らぬ者同士をつなぐ役割もあり、一概には否定はしない。この前もウクライナ人とサッカーをして、和んだし。

 ちょっと先を急ぎすぎたきらいはあるが、ラグビーも見始めると独特の面白さがあるスポーツであり、もっと普及してもいいと思ってるので、今回のことをきっかけにして関心が高まるといいと思う。