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「上の子可愛くない症候群」について

 「上の子可愛くない症候群」なる言葉があるのを知ったのは割りと最近。二人目が生まれ、親の愛情を一身に受けていた上の子が、親が愛情を二人目にも注ぐようになり、自分にも注目してほしいからと赤ちゃん返りを始めるなどするが、それが親には可愛くなく、「無条件にかわいい」下の子とくらべて、かわいくないなぁ、と思うようになってしまう心理状態を表す言葉で、こういうのがあるとは知っていたが「症候群」とまで言われてるとは知らなかった。

 うちの場合、3歳半で下の子が生まれたこともあり、比較的赤ちゃん返りはゆるめだと思っているが、それでも「抱っこして」の要求は今まで以上によくあるし、食事時には「おててない~」とか言って、手を隠してしまって、ご飯を自分で食べないということもある。概ね、自分の好物のときや食べやすい食材のときは自分で食べるので、毎回食べやすいように準備すればいいのだろうが、それも現実的にはしんどいので、怒りつつも、食べさせることがある。放置するのもありだが、それはそれで親も付き合わざるをえないため大変であり、ついそういう面倒もあって、やってしまうことがよくある。

 上の子かわいくない、については、なんとなく母親が抱きがちなものじゃないかなと思っている。理由としては、まず、男性側は何かをかわいいかかわいくないかで判断することは比較的少ないこと、本能的に下の子を守らないといけない、という意識が母親側でより強くなる「可能性」があること、上の子が甘える対象として母親に向かいがちなこと、などなど。

 最近ではジェンダーフリーが前提の家族関係がごく普通にあるようだが、親の性差は紛れもなくあるというのが私の実感で、性の役割分担の弊害がたくさんあるためそういう意識の大切さも理解できるが、あるものはあるので、あまり囚われすぎるのもどうかな、と思うことがある。

 下の子が生まれてきたことによる上の子の変化としては、やはり、赤ちゃん返りの面倒さがあるが、いろいろと手伝いをより積極的にするようになり、オムツ替えのときはオムツを取りに行くのが自分の役割だと心得ているようで、私の方がオムツの近くにいても、遠くから飛んでくることがあり、そういう行動は「かわいい」といえなくもなく、私自身はあまり「上の子可愛くない」と思うことは少ない。しかし、下の子がミルクを欲しがっていて、さらにウンチもしていて、みたいなタイミングを見計らって(?)、ぐずりだすときもあり、そういうときはさすがにワシも感情的になるでー。

 これがいつまで続くのか、将来にも尾を引く場合もあるようなので、重すぎず軽すぎずに考えるようにして、適度に対処していく必要がありそう。下の子が物心つくまでは、やや上の子メインで対応するとよいらしいのだが、この辺りのバランスは微妙なさじ加減が必要だと思うので、それぞれの子どもの個性を見ながら対応できればと思っているところ。