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赤子のいる生活

 しばらく更新をサボっていたが、久々のエントリー。

 長らく嫁さん&子どもと別居状態が続いていたが、先日二人が無事(?)家に戻り、赤子と久々に再会した。会った瞬間泣かれたらかなわんな、と思っていたのだが、マジマジと見られる程度で、泣かれはしなかった。今は遠距離でもスカイプなどでビデオ通話ができるので、忘れられることはなかったようだ(と信じたい)。

 赤子は先日、10ヶ月健診に行ってきたところで、いくつか心配な面はあるが、大きな問題なく育っているようだ。赤子のいる生活というものは、毎日が成長の証を発見する日々で、これがリア充ってやつか、と時に思わないでもないが、実際のところはそんな感慨に浸る間はほとんどなく、時と場所を選ばずに排出される糞尿の処理、寝付いたと思ったらデカい音量で鳴る行政の有線放送の時報で起きてしまったり、なぜかわからんがグズりだしたりすることへの対応に追われ、こちらの意向などお構いなしにペースが乱されまくる毎日で、なるほど、仕事で外に出てる方がよほど精神的には楽、っていうのも実感しつつあるところで。

 ただ、やはり赤子のいる生活というのは、何者にも代えがたいものがある、というのも確かなことで、自分たちがいないと確実に死んでしまうであろう存在が自分たちを頼って、泣き喚いたり、満面の笑みを浮かべてこちらにハイハイで向かってきたりする様子などを見るに、その希望の塊が親に与える影響というのは、知識としては知らないではなかったが、自分の場合、経験してみないとわからない類のものだったように思う。

 小学校の卒業文集に独身主義で行くとか書いてたぐらいなんで、子供はもちろん、結婚もするつもりはなく、40過ぎまでそういう風に生きてきたのだが、一転して、こうして妻子を養う立場になったため、特に経済面でなかなかきついものがあるのは確かで。とはいえ、ウクライナなど生活するだけでも大変な地域に一時居住し、今も過疎地で日本では不便な地域に住んでいる経験上、もはやなるようにしかならない、という良くも悪くもの居直りの境地にはいて、ずっと日本の都市圏で生活してたらこうはならなかったんだろうな、と思ったりもする。

 結婚に対するネガティブなイメージが流布され、結婚しないまま年を重ねても、社会的な圧力を受けることは以前よりは少なくなったし、かつて結婚することで得られた様々なメリットも、独り身で快適な生活が営めるようになって、かつてほどではなく、むしろ今風の感覚ではデメリットの方が多いとすら考える向きもある。そんなわけで、こういう時代にあって、あえて結婚し、子供を作って育てるのは割にあわないと思うのも仕方がない面もあろうかと思う。ただ、古来営まれてきたこうした生活をすることで得られる精神の平安がどうやらあるようだ、というのは、特に結婚する気がない人には伝えておきたいなぁ、とかつての自分に問いかける気持ちで思う。

 なんだが、久々でこういう文脈で書くつもりはなかったのだが、このままあげときます。