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幹線道路で道を間違えてUターンしようとしたところ、側溝で脱輪し、初めてJAFのお世話になった話

 週末、久々に車で遠出したのだが、あとはもう帰るだけという道で脱輪(というか落輪?)してしまった。ナビの計算で帰宅時間は23時台と出てて、休憩を入れると日付をまたぐ可能性が高く、出来るだけ早く帰りたい、という焦りが判断ミスにつながったんだろうと思う。

 現場はT字路から少し行ったところで、幹線道路で時々見かける、やや道細めの旧道とトンネル多めの新道の分岐点にあたるところで、まっすぐ行くと旧道、曲がると新道というようなところ。新道に行くほうが楽だし、ナビも新道を指示していたので、ほとんどの車が曲がるものと思っていたところ、前の車数台すべてまっすぐに行ったので、自分もついていってしまったのがそもそもの間違いだった。ああいう場合もちゃんと曲がれるようにならんといかんのだな。その直前に一度、間違えて一本早く道を曲がってしまったのも影響したんだと思う。

 というわけで、T字路をまっすぐ行ったところ、なんだか人気のない森の中の道に差し掛かったので、すぐに間違えたことに気づき、早いうちにUターンをしておこうとして、焦ったのも間違いだった。当日は大雨、しかも夜、そして、私は決して目の良い方ではない。こういう悪条件が重なったところだったので慎重に動くべきだったのが、左手にややスペースがあるように見える箇所があったので、そこに膨らめばUターンかませそうだ、とそのスペースに差し掛かった瞬間に、ガクっという異音が発生し、左前輪が脱輪したのだった。

 今思えば、まだタイヤが側溝の縁にかんでいたようなので、勢いがある(車体が動いている)うちに上手にハンドルを切れば、脱出できていたかもしれないが、脱輪してしまって、いくらかパニクったこともあり、そんなテクは思いもつかなかった。

 現場は街灯もなく暗い場所だったが、道路脇に反射ポール(視線誘導標、またはデリネーター[delineator:”輪郭を描く”の意]というらしい)がU字溝の外側にあったために誤認したのだった。道は二桁国道で、多くの場合、こうした幹線道路ではU字溝にはフタがあるものだと思うが、そこにはなかったのだった。

 とりあえず、降りてざっと見てみたが、割りと幅が広くて深いU字溝で、車体の下部分が地面についてしまっており、これは自力で脱出は無理だと判断し、人生初のJAFに連絡、小さな子を連れていたこともあり、いくらかパニクって、現在地を確認せずに電話してしまったのだが、一度切って、現在地の説明ができるように周辺状況を確認して、再度連絡、話が通じ、20分後に来てもらえることになった。

 待つ間、スマホで情報を見ると、FF車で前輪脱輪なら自力脱出可能、という話もあったが、大事をとって結果オーライだったと思う。10年以上前の車でもあり、不安要素がなくはなかったので。待っている間、オカマを掘られるのが怖かったが、側溝に脱輪していたため、かなり左によっていたことで危険はなかった。大雨であったが、見通しは悪くなく、車はちゃんと避けていってくれた。一台だけ車が停止し、我々の方に人が向かってきて、救助を申し出てくれたが、もうJAFを呼んだ後であり、ありがたい申し出ではあったが、丁重にお断りした。やんちゃ系な風貌のお兄ちゃんたちだったが、親切心で言ってくれてることは分かった。そう重い車ではないので、男3人ぐらいで何とか引き上げられそうではあったが、大雨が降っていて、ずぶ濡れ必至ということもあり、通りすがりの人にそこまでしてもらうのも気が引けた。

 ほぼ20分後に道でよくみかけるJAFの車がやってきて、現場検分、すぐにいろんな道具を取り出して作業にかかられた。JAFの方いわく、「ここでよくあるんですよ」だそうで、やはり、ここの側溝にはフタをしておくべきかではないかと思う。帰ったら早速行政に連絡してみようと思いつつ、実際にはすぐに忘れてしまうんだろうとも思いつつ。

脱輪1

 作業の実際は、いくつか丈夫な板を側溝の縁に渡して、そのラインまでジャッキアップ、ハンドルを左に切って、ゆっくりとバックする、というもの。

 動画を撮影しようとしたが、「あまりアップで撮らないでくださいね~(恥ずかしいので?)」とのことで、作業の邪魔をするのは本意ではないので、やめておいた。大雨の中だったが、テキパキと作業され、無事脱出でき、簡単な点検もしてもらった。JAF会員ではないため、12880円の出費は痛かったが、よい勉強代になった。

脱輪2

 自動車の運転をし始めて20年程度で、初めてJAFのお世話になったが、周囲に聞くと、車社会の田舎だからなのか意外とJAF会員が多いことがわかった。こういう経験をしても自分的に会費が高いので、会員になろうとは思わないが、自動車保険でロードサービスをやってる場合もあるらしく、また今後、嫁さんも運転していくことを考えると入っておいてもいいかもとも思い始めているところ。

 その後、視線誘導標(デニリエーター)を観察してるが、側溝の道路側にある場合、外側にある場合、いろいろであることがわかった。通常の小さな道であれば外側でも構わないが、こうした幹線道路でその位置でUターンが発生しやすい場所ではせめてフタをするか、フタをする予定がないのであれば、側溝の道路側に立ててほしい、と思ったことだった。

 無事故無検挙の私だが、時にはこういう経験も悪くない。すっかりビビって安全運転を心がけるようになったので。