外務省の報道発表で「国名呼称の変更(グルジア)」というのが出て、ついに日本でも正式に国名としてのジョージアが使われることになった。
こうした名称の使用では、マスメディアの伝え方も大きく影響するが、当面は併記することになるようで。
「グルジア」の国名表記を「ジョージア」に変更する法律がきょう施行されました。同国がロシア語に基づく表記から英語に基づく表記にするよう求めていました。
毎日新聞も変更しますが、前の表記が定着しているため、当面、記事の最初のみ「ジョージア(グルジア)」と併記します。
— 毎日新聞・校閲グループ (@mainichi_kotoba) 2015, 4月 22
4月22日から、というので、今朝、外務省のサイトを訪れたのだが、以下のように、まだグルジア表記のままだった。
それが、先ほど見に行ったら、ちゃんとジョージア表記になっていた。
今後、うっかりグルジア表記に、なんてことが各所で起こるだろうが、10年もすると慣れていくような気はする。最近だと、「ビルマ」と「ミャンマー」があるが、この国名に関しては、改名が軍事政権によるもの、というのや、「ビルマの竪琴」という作品もあってか、まだまだビルマも古びてはいないように思う。
ジョージア(グルジア)については、日本では国自体が一般の人にはなじみが薄いため、大きな影響はないように思うので、もう何年もすると、ジョージアが普通になるような気はするのだが、はてさて。
この改名に関しては、様々な意見があるが、私は「ウクライナの地名表記問題 ~ クィーイィウかキーウか、キイフはどうか」でも述べた通り、英語の圧倒的な浸透力という現実を受け入れ、外国人と話すときにも通じやすくなるであろう「ジョージア」にするのは基本的には賛成である。アメリカの一州は「ジョージア州」ということにすれば、大きな間違いは生じないと思うし。
問題は缶コーヒーのジョージアだが、かくなる上は、日本コカ・コーラの英断でこの長年使用されてきたコーヒーブランドの名前を変えてくれるといいのだが、やはりちょっと無理な話だろうか。勝手な想像だが、社内で議題ぐらいには上がってるんじゃないかと思うのだが。