Yoshiro のすべての投稿

1971年滋賀県大津市生まれ。大阪外国語大学ロシア語科除籍。IT業界で働きつつ、2006年よりチェルノブイリ被災地で「ナロジチ再生・菜の花プロジェクト」、被災者互助団体「ゼムリャキ」を取材。

WordPressでブログ記事をすべて一覧できるページを作ってみた

 個人ブログを見ていて、この人おもろいな、と思った時に、その人が書いたブログ記事がすべて一覧で表示されているページがあるといろいろ有益なんじゃないか、と前から思っていた。WordPressではないが、fc2ブログでそういうページがあるのを以前知り、なるほど、記事タイトルを一覧するだけでその人の関心事が浮き上がってくるし、その人のブームのようなのも見えてくるので、興味深いページになると思う。

 ただ、私と同意見の人はあまりいないようで、SEO的にもおいしくないのか、あまり「全記事一覧」について書かれているサイトはなかった。昔風の自分でhtmlをゴリゴリ書いてたような人のサイトだとそういうページはあるものだが、最近のCMS全盛の時代にふさわしくないのだろうか。

 私があるといいと思うのは、1ページ内ですべての記事を表示するページ。一日にいくつも記事が書かれるようなサイトだとちょっとあまりに縦に長くなりすぎて複数ページにわけるなどの工夫が必要になってくるだろうが、今の私程度の更新数だと投稿数はしれているので、1ページでも十分表示可能な範囲に収まる。

 というわけで、WordPressでの実現方法を調べてみたのだが、私のほしい「1ページに全記事タイトル一覧を表示する」ための方法というのが書いてなかったので、あちこちの記事で知った方法をつなぎあわせながら、作成してみたのがこちらの「カテゴリー別全記事一覧」。

 もっといろいろ工夫の余地がありそうだが、ひとまず最低限は実現出来ているので、公開しておきます。

 WordPressで1ページ内に全記事一覧を表示する手軽なやり方は見つけられなかったので、次の記事で具体的なやり方をメモがてら書いておきます。

 ちなみにfc2では2013年時点で記事一覧が100件に限定されたようだ。こちらの「記事一覧の表示数」で一覧できる表示数をユーザーが指定できるよう、リクエストがでている。コメントで「titlelistはFC2blogのキラーファンクション。全て一覧出来てこそ意味があったのに」とあり、一部のユーザーにとってはやはり全記事一覧は意味がある、ってことなんかも。

WordPressで子テーマから親テーマ呼び出しに使ってた@importが非推奨になってた

 先日からWordPressのカスタマイズに着手し始めたのだが、度重なる子供からのインタラプト要求に対応しながらとなり、中断が重なって、あまり思うようには進められていない。もうすぐ子供とお別れ状態に入るため、子供との時間は大事にしたいので、毎回面倒と思う場合でも対応しているのだが……。

 というわけで、まずはざっと基本をおさらいしつつ、以前直した部分が反映されていない件の調査を始めることにした。

 結果からいうと、子テーマを選択し直したら一発で治った。以前、挙動がおかしくなった時に、テーマを選択し直したことがあって、その時に不用意に親テーマである「Twenty Fourteen」の方を選択して、そのままにしてしまったことが原因。多分こういうしょうもないことだと思ってたが、やっぱりしょうもなかった。子テーマのことは頭に入っていたが、普段更新作業だけで手一杯で、少しずつでも触り続けないと忘れてしまうな。

 改めて子テーマについて調べてみたところ、Codexの子テーマ欄に以下のような記述があった。

以前は @import: を使用して親テーマのスタイルシートをインポートしていましたが、これはもはや良い方法ではありませんので注意してください。親テーマのスタイルシートをキューに入れる正しい方法は、子テーマの functions.php で wp_enqueue_script()を使用する方法です。したがって子テーマには functions.php を作成する必要があります。

 importが定番のやり方っぽかったので、私も使ってたが、「もはや良い方法ではない」なんてことになってるとは知らんかった。というわけで、さっそく公式が勧めるやり方に変更。やり方もまんま公式に書いてあるので、その通りやったら出来た。

 しかし、「もはや良い方法ではない」とか、かなりなno longerの直訳調だな、と思って英語版見てみたら、やっぱり “using @import: this is no longer best practice” とあった。私は直訳調、個人的には好きですけどね。日本語に面白い表現をもたらしてくれるんで。

(WordPressカスタマイズ話つづく)

ワードプレスの勉強再開

 いつの頃からかゴールデンウイークはプログラムの勉強をする、ということにしていて、いろいろとすることが山ほどあるのだが、子守をしながら、今年はまた一昨年同様にWordPressに時間を割くことにした。

 2年前はサイト開設だけで精一杯で、WordPress本体の勉強まではほとんど手が回らなかったが、2年が経過し、詳解WordPressという本を買っていたこともあって、この本をざっと読んでみて、仕組みを勉強しているところ。

 この本のおかげである程度、WordPressがどのような仕組みで動いているのか、何となくではあるが、理解出来た気がする。PHPとMySQLについて、基本的なところは理解しているつもりなので、その辺りで引っかかることはなかったが、さて、カスタマイズしようという時にどこに気をつけるべきなのか、具体的に手を動かそうとしたところで、手が止まってしまった。仕組み部分の前に全体の概要をおさらいしないといけないぐらいには忘れてしまっており、木を見て森を見ず状態になっているようなので、まずは最初からざっと確認するところから始めることにした。

 前回はまだ公開前だったこともあり、サーバでやりたい放題で試行錯誤をしていたが、アクセス数などしれているとはいえ、検索などで当サイトにたどり着かれる方もおられるので、今回はローカルで試行錯誤することにした。

 ローカル環境の構築と移行が思いの外うまく行かず難儀していたが、先ほどなんとか表示されるところまでこぎつけた。結果的に WordPressサイトのサーバーからローカル、ローカルからサーバーへの移行手順 というサイトのやり方でやるとうまく行った。このやり方は知識がなくてもできるやり方なのだが、無駄にいろいろとあがいて時間を浪費してしまった。最初からこのやり方にしておいたらよかった。

 とりあえず、今の課題として、まずは、以前のカスタマイズが一部効いていないのを調べる、というのと、記事一覧を表示できるようにすること。

 外観に手を加える場合、そのままテーマのソースコードに手を入れてしまうと更新時に上書きされてしまうので、子テーマを作りましょう、ということがあちこちに書かれていて、そこは注意していたつもりだが、なぜ戻ってしまったのか。

 あと、カテゴリーを押した時に記事タイトル一覧が出た方が便利なんじゃないの、と以前から思っていて、これぐらいのことはいくらなんでも簡単にできるだろうと、今まで調べたことはないのだが、これから調べてみようと思っている。多分、子テーマじゃなく直接触ればすぐに出来るだろうと思うが、更新されても大丈夫なやり方でやるにはどうすればいいか。

 その他、2年前からさらにいろいろと変わってるだろうから、そのあたりを調べてみて、カスタマイズの方向性を検討しようと思っている。

 4月は記事投稿が1件だけだったが、ひとまずなんか書いておこうということで、投稿しておきます。

~~追記~~
高速化が期待できるというphpバージョンアップをやってみた。表示がおかしくなってる箇所があるかもしれないが、しばらくこのまま様子見してみよう。

「保育園落ちた日本死ね」騒動で感じてたことなど

 今月も一時保育に子供を預けていて、14日しか預けられないので、いろいろ諸事情考慮して先週はお休みしていたが、今週から再開。保育園に入れるのがこんなに大変なことだというのは子供を持つまで知らなかったが、保育園に入れたい人がもっと簡単に入れられる社会にしていかないと、少子化問題は解消できんだろうな、とやっぱり思う。少子化問題は今の子育て世代の結婚問題が主で、男性がこの稼ぎでは養えないから結婚しない/出来ない、というのが最大の問題、というような指摘もあるが、多方面から解消に本気で動いていかないともう無理なんじゃないかと思う。

 さて、はてな匿名ダイアリーの保育園落ちた日本死ね!!!が話題になっていたが、私は毎日ではないが、気が向いたらはてなホッテントリ(hot entry)をチェックすることがあって、この保育園の投稿がホッテントリに上がってた時にざっと読んでたけど、ここまで世論を盛り上げることになるとは想像もしなかった。あの手の投稿はよくされてるし、中には内部関係者じゃないか、というような具体的な提言を盛り込んだエントリーもあって、匿名ではあるが、読ませるやつも時々出ている。もっとも概ね、匿名ダイアリーのは面白く無いのが多いのだが。

 あの投稿に関しては、安倍政権の一億総活躍なんちゃらを揶揄しているところがあって、そういうところが気に入らなかったのか、特に「日本死ね」に過剰に反応する人たちがいたけど、そこはあまり重要なところじゃないし、ネットスラングとして「氏ね」という言葉はよくある表現で、そこに突っ込んでる時点でネットリテラシーの低さを露呈してるだけなんじゃないか、なんて思ったりしていた。

 しかし、この保育周辺に漂う諸々の面倒臭い感じはどこから来るんだろう。多分、平等性を過度に重んじた結果、そうした「保活」にまつわるエトセトラにアクセス出来る、どちらかというと経済的・状況的に恵まれた人たちが得をする仕組みが出来あがってしまっており、かといって、このがっちりと堅固に組み上がった仕組みを崩すのは至難であって、この立ちはだかる壁を前にして感じる絶望感というか、諦観というか。

 こうした仕組みづくりに携わる層はいったいどういう人たちなんだろう、と思うことがある。別に悪意を持ってこういう仕組みづくりをしているとは思えないし、自己の責任の範囲で、逆に言えば責任を追求されないように防御的にそれぞれが振る舞った結果ともいえるが、それぞれの立ち位置でやるべきことをやっていたらこうなった、って感じなんじゃないかと思う。

 今出来上がっている仕組みはそれなりに理由があってそうなっていることが多く、仮に多くの人が時代に沿ってないと薄々感じているような仕組みでも、それをやめるとこれこれこういう問題が出てきて、ってことになって、結果として、大本は触らずに応急処置的に対応することになり、ただでさえ複雑な仕組みがさらに複雑化していく。そして、そうした複雑な仕組みを読み解いて、自分の状況に応じて適切に判断できる層はなんとかしのいでいけるだろうけど、日々の生活に追いまくられてそれどころではない人たちはそんなことをやってる余裕はなく、ますます情報格差が広がるばかりだ。

 記憶によれば、中流幻想の只中にあって、いやすでに日本はそうじゃないんだということを私に最初に認識させたのが「不平等社会日本―さよなら総中流」という本だった。2000年出版の本だが、この時点ではまだ今のような格差の問題は今ほどは出ていなかったように思う。さらに、格差固定社会なんて言葉も出てきたりしたが、気になるのは、そういう発言する人たちは概ね、格差の上の方にいる人たちで、様々な数値からそういう問題を読み解けるんだろうけど、実態をどの程度、自分の問題として捉えているのか、などと思わなくはない。

 塾歴社会という本を読んだところなのだが、塾とか私の知らない世界だが、やっぱりこんな感じなんかー、というのが感想。私などはオール公立で、いろんな家の子がいるようなところで育ってきたのだが、こういう世界で子供の頃から生きてると、シンパシーを感じる範囲がとても狭くなってしまうんじゃないだろうか、なんて邪推してしまう。自分と似たような境遇にある人にシンパシーを感じるのは人として自然なことであるとは思うが、自分のお仲間さえ楽しく暮らせていけたら、他は知ったこっちゃない、ってメンタリティーのまま大人になって、そういう人たちが様々な制度づくりに携わっているのだとしたら・・・。私などは彼らにとってお仲間に入れてもらえなさそう境遇だし、私も彼らにシンパシーを感じることは困難だが、それでも同じ時代を生きるものとして、一緒にやっていかなくちゃいけない。具体策など思い浮かばないのだが、こういう社会になってしまって、これからどう生きていけばよいのか、途方に暮れる。

 なんか全然まとまってないエントリーですが、このまま出しときます。

今季契約終了&ソフトウェア・テストについて

 本日、今やってる仕事の契約終了日。特に家族のことやこれからの拠点など、いろいろ考えたが、引き続き、今のところでもう少し継続することにした。期間は半年の契約で、その後はまだ決めていない。

 多分、今の今、IT関連会社では消費税対応、というか、軽減税率対応をどうするかで、政治の行方を見守っているところが少なくないだろう。しかし、消費税率アップの方はともかく軽減税率導入だけはホンマやめて欲しい。今の日本にはこんなくだらない政策に振り回されいる余裕はない。これをゴリ押ししてるらしい公明党さんに有利な別のなんかの政策導入許すからこっちは諦めてくれんやろかいなーW ・・・まあ、冗談ですが。

 最近、仕事が忙しく、普段はほとんどしない残業をしたりしていて、今日も残業。元々契約としてしなくてはいけないところは早々に終わっているので、契約的には問題ないのだが、その後、引き受けた案件がそんなに手がかからないと思っていたのが、意外にも着手してみるとなかなかに様々な配慮が必要なものであることがテスト段階で判明し、作り直したりしていて、時間がかかってしまった。こういうのは最初から怪しいところを見つけておかないといかんのだが、ちょっと甘く見てしまったのだった。

 先日発生した全日空のシステム障害は、こちらの「ANAシステム障害の原因判明、シスコ製スイッチの「世界初のバグ」でDBサーバーがダウン」という記事によるとシスコのスイッチの不具合とのことで、原因はいつものようにITゼネコンがらみのソフトウェアに違いないと勝手に推測していたが、そうではなく、ハードウェア由来だったようだ。スイッチはこちらのCatalyst 4948Eという機種だったそうだが、100万円はするような機器で私ら風情のプログラマの端くれが目にする機会のないようなやつ。シスコっつうとお高いけど信頼性抜群というイメージがあるが、今はそうでもなくなってきてるのかしら。

 記事内には「トラブル発生2日後の3月24日にシステム改修を終えた」とあり、へー、たった2日で対応出来てしまうんか、と感心したが、システム内部ではなく、ハードウェア障害への対応なので、そんなに手間ではなかったってことなのか。さすがにこのレベルのスイッチの不具合まで見越してシステム設計はしてなかったと思うが、「本番環境と同等の作りにしてあるテスト環境にスイッチを持ち込んでテストした」とあり、やはりこういう基本的なところを疎かにせず、きっちり準備してるあたり、ちゃんとしてるな、などと思った次第。

 こうしたテストやテスト環境の構築は、あまり生産的じゃないし、面倒だし、つい端折りたくなるところだが、こういう時に役に立つし、さらに不具合発見にも役に立つので、システム構築時にテストはやはり必須。それも闇雲なテストではなく、効率よく、かつ、網羅的である必要があり、誰でもできそうだが、テストはなかなか奥が深く、改めてその重要性を認識している。

(今回は久々に親指シフトで書いてみた。文体に特に違いは出てないと思うが、どうかな)