「福島ひまわりプロジェクト」カテゴリーアーカイブ

ひまわりが半分以上開花

 開花第一号が花開いてから一週間余りでかなり開花してきた。播種の時期がずれていて、一斉の開花とはならず、日当たりにかなり違いがあることもあって、背の高いのや低いのがあり随分と不揃いではあるが、ほとんどは花が咲き始めた。このまま何事も無く結実して欲しいところ。

 ヒマワリはその鮮やかな黄色で元気に見えるのか、通りがかる人からも「きれいに咲いたね~」などと言われている。福島でも原発事故後にあちこちでヒマワリが植えられ、除染効果は低いものの、その元気に育つ姿が人々に希望を与え続けた。

 ところで、時々見かけるヒマワリ畑では水やりはどうしてるんだろうか。誰かが毎日やってるのかもしれないが、広大な面積の場合、ちょっと人力では無理じゃないのか。今年は割りとしっかり水やりはしてたのだが、来年は頻繁に水やりが出来なくなる可能性が高く、ヒマワリがどれぐらい水なしで保つかによって来年もこのプロジェクトに参加出来るかどうかが決まってしまう。

 少しググると、葉がしおれたらやる、というようにして水無しに慣れさせるとより広く根を張るようになるので、週一でもなんとかなる可能性あり、という記述があったが、どうなんだろう。今年、一部の株で実験してみればよかったのだが、そんな余裕はなかったのだった。

 もっとも、この辺りの人だと気をきかせて水やりやってくれそうな気もするが、そういうのに甘えるのはよくないんで、自分で出来る範囲でやるようにしたいところなのだが。

 植物を育てるのは精神衛生上いい、と何度か書いたが、日に何度か自分の作品のように眺めてしまうとは我ながらおもろいもので。現実で嫌なことがある分、余計に目を向けてしまうのかも・・・、というのは、余計な話だが。

ヒマワリ開花1

祝! ヒマワリ開花

 ふと思い立って、福島ひまわりプロジェクトに参加したわけだが、なんとか開花までこぎつけた。昨日から久々の雨降りだが、ここのところ晴天が続き、ちょっと水をやらないとすぐに葉がしおれてしまうので、毎日の水やりはもはや日課となっている今日この頃、こうして花が咲いてくれるとやはりうれしいもので。

 植物を育てるのは小学校以来である上、草ぼうぼうの小さな畑の草取りから始め、土作りをし、ほとんど一から育てたわけで、試行錯誤の連続でいくつか反省点はあるが、まずはなんとかこのプロジェクトの肝である「種を送る」ことができそうだ、ということで、正直ホッとしている。

 ただでさえ、育児や仕事で忙しいところにこんなことを始めてしまった一つの理由は、実のところ、締め切り効果が大きかったように思う。たまたまこのプロジェクトのことを見て思い出し、あまり考えもなくシャロームさんにメールしてしまった、というのが本当のところで。

 ヒマワリは育てやすい品種、とのことだが、それでもいろいろと迷うことは多かった。今回は畑の「開墾」が間に合わず、植えられる面積が思ってたよりも少なくなり、植え付け間隔を狭めにしてしまったのが反省点で、あと動物対策をしてなかったため、ビニポットから移植したての頃に畑を荒らしに来たサルにまだひょろひょろだったのを何本か折られるなどしたが、無事残りのは育ってくれた。

 意外だったのは、ビニポットでは育ちの悪かったのも、地植えに移植するとそこそこの大きさに育っていること。あと、日当たりによって育ちに差が出ているのもよくわかった。

育ちが悪かったのもそこそこの大きさに育った
育ちが悪かったのもそこそこの大きさに育った

 今回は実験的要素は少なめで、とにかく種が取れるところまで育て上げるのが最大の目的なので、このまま採種のフェーズまでいけるといいのだが。鳥が種を食べに来るという話もあるので、鳥対策ぐらいはした方がよいのかどうか。

 まだ、1割ほどしか開花していないが、あと一週間もすれば、「満開」となるだろう。台風が来るまでになんとか実ってほしいところ。

ヒマワリ開花

福島ひまわりプロジェクトのヒマワリにつぼみが見え始めた

 今日は朝6時から自治会の国道草刈りに出て、一汗流してきたところ。すでに一度皆で刈ってあるところがメインでそう大変な仕事ではなかったが、それでも、汗だくになった。昼間にやると間違いなく熱中症になってしまうだろうから、この季節は朝夕の涼しいうちしか出来ない。駄賃代わり(?)の余った混合油で家の周りの草刈りをまたやらないといけない。

 草刈りというのは毎年やらないとあっという間に鬱蒼とした草原になってしまう。なので、だいたいやる場所が決まっていて、ここまではやるが、ここはやらない、という風になっていて、やらないところは2mはあるであろうヨシに覆われたりすることになる。

2mを超す高さのヨシの群生
2mを超す高さのヨシの群生

 ちなみに、このヨシは藁葺き屋根に使われるもので、近くの旅館の屋根はヨシで葺いているらしいが、このあたりでは萱(かや)で葺いていたらしい。今では茅葺屋根の家は私の住む集落には一件もない状態になってしまったが、トタン屋根の下に茅葺きの屋根が残っている家は何軒かあり、以前、大学の調査チームが測量していった、ってこともあった。

 ヒマワリはその後、ぐんぐんと育って、やっとつぼみをつけはじめた。播種が遅れたので、夏の盛りからやや過ぎての開花となりそうだが、うまく咲いてくれるかどうか。この前の台風で斜めになってしまったが、まっすぐにしてやると元に戻り、その後は特に問題なく育っている。ちょっと株間が狭すぎたようで、間にある小さい株が太陽の光をちゃんと浴びられず日陰者の身となって斜めに伸びたりして可哀想なことになっているが、今後の反省点ということにしよう。

育ちがいいのを太陽があたりにくい側に植えたので、まんべんなく太陽の光を浴びてる
育ちがいいのを太陽があたりにくい側に植えたので、まんべんなく太陽の光を浴びてる(と思う)

 発芽したものの中に双葉の頃から3枚ずつ葉を出すものが一つだけあって、成長するか危ぶんでいたが、小さな蕾がついているのを今日発見した。一種の「奇形」ではあるんだろうけど、育つものではあるんだな。

3枚葉ヒマワリの双葉_IMG_20150802_073915

3枚葉ヒマワリのつぼみ_IMG_20150802_073926

 ヒマワリの横にはトマトとナスを植えてるが、カラスが食べもしないのに戯れにつついたりして、赤い実が無残に落ちてたりするのが悲しい。今年、柵や網なしでやることになってしまったが、ちゃんと収穫したければ、それなりに、というか、かなりしっかりとした対策をしないといけないことを学びつつあるところ。

サルにまだ熟していないトマトを取られ、ヒマワリを何本か折られる

 畑を始めてから初めてサルの来襲を受けた。トマトは直植えと鉢植えを試していて、鉢植えは家の軒下に置いているので、ここまでは来ないと思っていたのが甘かった。サルは目で餌を探すので、見つけて、その周辺に人気がないようだったら、遠慮なく襲いかかる、ということを学んだのだった。

 直植えの方も荒らされ、近くに植えているヒマワリもいくつか倒れたり、折れたりした。ただ、ヒマワリは強いみたいで、少し前、植え替え時にしおれてしまったやつを再度しっかりと植え直してみると復活したことがあったので、これぐらいなら大丈夫だと思っているのだが、どうなるか。

 お隣さんは立派な菜園をされてるだけあって、さらに被害が大きく、人参などが軒並み餌食になった模様。サル対策は柵を立てるぐらいしかないのだが、柵を立てても隙間から容赦なく奪い去っていくようなので、お手上げである。

サルが人参を奪って山に帰って行く時に捨てていった人参の葉が道に散乱していた
サルが人参を奪って山に帰って行く時に捨てていった人参の葉が道に散乱していた

 猿害対策は、サルに人里は餌場ではない、ということを分からせることがポイントなのだが、そうはいっても、山は特に戦後の植林政策によりスギ・ヒノキなど人工林だらけになっていて、山の食べ物を減らしたのはお前ら人間とちゃうんか、と言われると、はいすいません、な話なので、長い目で見ると最終解決は山に餌場を作り直すしかないんじゃないか、と思ったり。

 他にイノシシもよく来て畑を荒らしていくようで、あんなのに暴れ回られると、私の小さな畑などひとたまりもない。トタンで柵の下部分を一回りぐるっと囲っている畑をよくみかけるが、イノシシはミミズを探して、掘り返すので、ああいうのをやると効果的らしい。しかし、それも手間ばかりかかってちょっと大変ではある。あと、小さい畑なので、ただでさえ山間地で少ない日照時間がトタンが作る日陰のせいでさらに少なくなりそうで、ちょっと他の方法を考えているところ。

 いろいろと人生思い通りにいかないことばかりだが(畑に限らずなー)、植物はそれでも健気に少しずつ大きくなっているのがわかるので、精神衛生にとてもいいことが実感として分かってきた。こういうのは頭ではわかっていても実際に実践してみて分かることが多いので、「経験主義」的な考え方は好みではないが、とにかく身体を動かしてやってみるという態度は、頭でっかちな傾向を持つ人ほど試してみる価値はあるのではないかなと。

子供が日々成長、そして、ひまわりがやっと発芽

 今朝方、いきなり通告されたのだが、今日はなぜか育児・家事の日らしく、朝のオムツ替え(珍しく寝糞をしていた)から、食事、洗濯物干し、食器洗い、などなどを経て、寝かしつけたところ。午前中はあまり寝てくれないことが多いが、今日は足が熱くなっていて、寝てくれるかな、と抱っこしてゆらゆらしてたら、あっさりと寝てくれた。

 というような感じで、ここのところ、育児と畑仕事に追われていて、いろいろとやりたいこと/やらなあかんことがたまりにたまっているのに、手が回らない状態が続いている。いずれも、まとめてやることが出来ず、しかも毎日手を抜くわけにはいかないし、こちらの事情などおかまいなしに予想外の事が次々に起こるので、特にそうした事柄は初めての場合、時間がかかるもので、なかなか他のことに時間が取れずにいる。実際のところ、手を抜きまくっているのだが、それでも一定程度の時間はかかる。つまるところ、面白いからつい時間をかけてしまう、という面があるのは認めないわけにはいかないのだが……、面白がっていられるうちが花なのかもとも思ったりする。

 子供はそろそろ1歳4ヶ月になろうとしているが、今もなお昨日まで出来なかったはずのことをあっさりとやってのけるなど、日々成長していることが分かる。おもちゃの遊び方も以前とは違った遊び方をしてたりして、お~成長しとるなぁ、と実感することがよくある。ただし、イヤイヤ期がとうに始まっていて、自己主張も誰に似たのか、相当に強いので、食事時などはいつも戦いで、いかに食べたがらないものを口に入れるかの心理戦が繰り広げられている。ダメ親なので、たいていは根負けして、食べたがるものを与え気味になってしまうのだが、少しずつ改善していこうとは思っている。

 少し前、撮りためたビデオ映像を子供の祖父祖母に見せてあげようと軽く編集していた時、食事中、常にテレビ音声が聞こえるのが気になって以来、食事中はテレビはつけないように決め、今も一応そのルールは守っている。子供番組はほとんどまだ見せていないが、先日、たまたま見せたら、食い入るように見ているので、ちょっと何かしたいときに便利なので、オプションとして利用しようか、と思ってしまったが、映像は強い影響力がありそうなので、どうしようかもう少し迷おうと思う。

 畑仕事の方は、仕事という程ではないのだが、それでもいろいろと細々とした仕事があり、普段の水やりや草取り以外に、支柱を作ったり、草だらけの畑を少しずつ元に戻そうと試みたりしているところ。

ひまわり発芽1

 ひまわりは1週間経っても一つも発芽せず、うわー、全滅かいな、と絶望的気分に一時なったが、無事発芽してきた。たいていはひまわり栽培は2,3粒ずつ蒔いて間引きするものらしいが、今年は一つずつ植えてみることに決めていて、発芽率などを自分なりに確認してみようと思っているところ。やはり、発芽してくれるとうれしいもので、この育てる感覚の楽しさが園芸家にはあるんだろうな。

 昔、「ロボット」という言葉の生みの親のカレル・チャペックの園芸についての本を読んだが、どこか書棚にまだ売られずに残っていると思うので、本棚を漁るとしよう。

 今日はこんなところで。