ウクライナの紙オムツ事情

 日記も何も三日坊主になりがちな私ですが、今春、このサイトを立ち上げた時以来のブログ投稿マイブームが続いております。硬めの話題が多いですが、育児中ということで、ウクライナの紙おむつ事情について軽い記事を書いておきます。(写真はダメ元で聞いてみるとOKとのことで許可を得て撮影しました。バザールとかだと嫌がられることが多いのですが)

 布オムツは気になるものの、相変わらず紙オムツのお世話になっているわけですが、ウクライナでも変わらず利用しております。オムツのストックが切れそう、とのことで、近くの店に買いに行ったところ、下の写真のような光景が眼前に出現し、大いにびっくりしました。

ウクライナの紙オムツコーナー
ウクライナの紙オムツコーナー

 ウクライナで商品に日本語がそのまま書いてある商品は、シャレで「武士道」というラベルのついたコーヒーとかそういうデザイン的なのを除くとあまり見かけることはありません。

ウクライナ語で書かれたメリーズの広告
ウクライナ語で書かれたメリーズの広告

 広告イラストの中でウサギが「柔らかい」と寝転んでいます。メリーズのロゴの下には日本製と誇らしげにかかれています。日本製を強調すると売れるんでしょうか。よく見ると広告はウクライナ語で書いてあり、こういうのはロシア語のを使い回ししがちのところですが、メリーズの担当者さん頑張っておられるようです。

グーンの広告
グーンの広告

 隣にはグーンのコーナーがあります。こちらの広告はロシア語でした。ただ、いずれもオムツそのものは日本で作られたのがそのまま持ち込まれていて、隅から隅まで日本語でした。

 そして、その隣はオムツコーナーによく行かれる方なら分かると思いますが、ムーニー・・・、ん!?、ムーミーとあるぞ、まさかムーニーのパチもん? でも、なんかムーミンの絵が書いてあるし、何だろうと訝しく思いつつ、広告を見てみると……

ムーミー(Muumi)というオムツ
ムーミー(Muumi)というオムツ

 フィンランドが誇るムーミンをキャラクターデザインに起用したフィンランド製のオムツで、謳い文句には「フィンランド製エコオムツ」とあります。フィンランドはIT産業が盛んになるまではパルプ産業が経済を支えていた面があるようですが、今もロシア語圏を商圏としていて、こうしてウクライナまで進出しているようです。ただし、パッケージの言語はフィンランド語のままで、日本のと同様ローカライズまではしていないようです(広告もロシア語)。

 ちなみに今、ググって知りましたが、フィンランド語でムーミンはMuumiでムーミと読むようです。しかし、フィンランド人作者はスウェーデン語話者でオリジナルの小説はスウェーデン語で書かれているのだそうで、そちらはムミンとなってるとのことです。

パンパースコーナー
パンパースコーナー

 こちらはパンパースコーナー。当地では紙オムツのことを「パンペルス」と呼びます。記憶によれば、日本でも長らく紙オムツのことをパンパースと読んでいたように思います。この通り、店内でのシェアもNo.1です。しかし、驚いたのは、当地のパンパースと日本のパンパースはほとんど別物だった、ということです。日本のパンパースはそれはもう漏れが少なく、お気に入りのメーカーの一つですが(というか、日本のはどこのを使ってもまず漏れませんが。大きな声では言えまえんが、某チェーン店の外国製の以外はハズレたことはありません)、粗悪なのを使ってみると、日本の状況がいかに恵まれているかが分かります。

 ちなみに価格は現地パンパースは日本のと同じぐらい、日本製のは1袋だいたい400グリヴナ程度なので、3500円ぐらいでしょうか。ちょっと手が出ませんね。

ハギーズというメーカーのオムツ
ハギーズというメーカーのオムツ

 というわけで、現地価格でリーズナブルに買えるこのメーカーのを使うことが多くなってる、とのことです。聞いたことのないメーカーですが、どこのなんですかね。

 なお、今回訪れた店は、別目的で行った時についでに撮影したため、ここでオムツを購入したわけではないのですが、市場ではもっと安い商品があるようです。

 以上、軽めの記事、いかがでしたでしょうか。時々、こういうのも挟み込んでいきますので、たまにでも思い出して見に来てやっていただければと思います。