家庭菜園事始め

 ここのところ、週末は家庭菜園に時間を割かれている。去年、ひまわりを育ててみて、なんとか採種までいったのだが、同時に育てたトマトやナスはあまり実をつけず、その実も小さかった。ほとんど前知識なく適当にやったこともあるが、いろいろとよくないことを知らないうちにやってたようだ。(たとえば、草をすきこむとか、肥料を適切に与えなかった、水やりしすぎた、など。)

 そういうわけで、ちょっとした悔しさもあって、今年、ひまわりもやるが、野菜を何種類か育ててみようと一念発起し、小さな畑だが、ちゃんと計画をして家庭菜園やってみようと思いたった。

 去年はウェブでその都度検索して、というやり方だったが、今年は近場の本屋にまず行って、本を買い、一から一通り勉強することにした。私が買ったのはこの「これならできる!自然菜園」という本。

 子供と行ったため、あまり選んでいる時間はなく、店頭に平積みにしてあった本のうち、情報量が多そう、というのが選んだ第一の理由だったが、この本はいわゆる「自然農」の本で、不耕起栽培メインの本だった。

 一応、福岡正信、川口由一といった著者の本はなぜか家にあるのだが、具体的にどうやるのか、結局のところよくわからないし、また時間も手間もかかりそうで、なんとなく敬遠していて、まずは今、広く行われているやり方でやってみようと思っていたのだが、この本を指針にすると、いきなりそれから外れることになる。結構迷ったが、基本的にはこの路線で行くとして、ただ、あまりこだわりすぎずに、アバウトにやる、という方針でいくことにした。この本では化成肥料は一切使わないし、酸性土壌の矯正はもみ殻くん炭が使われるが、私はせっかく去年買ったのがあるので、化成肥料も使うし、もみがらも今からの入手は困難なので、苦土石灰を使った。

 ちなみにもみがらはここらでは、最寄りのライスセンターに余るほどあり、9月頃に袋を持っていくともらえると聞いたので、今年は貰いに行こうと思っている。

 というわけで遅ればせながら始めたのだが、畑の基本は土づくりから、というのは、鉄則中の鉄則のようで、まずはそこから着手したものの、週末ごとに時間をかけてやってるが、まだ終らないのだった。

 なぜこんなに時間がかかるのか、というと、まずゴミやら石が多く、その除去に半分以上の時間を取られている。ゴミといっても、農業資材の切れ端的なのが多いが、中になぜか瀬戸物やガラスの破片なんてのがあり、見つけ次第、取るようにしている。

 また、当地では獣害対策をしないと全部持って行かれてしまうので、それにも時間を割かれている。去年は面倒なのでしなかったし、今年もするつもりはなかったのだが、ちゃんとやろうとすると、さすがにこれは取られてはかなわんな、と思うようになり、後から取り付けた。(これも未完了なのだが。。。)

 性格上、ちゃんとやりたくなるが、時間がいくらあっても足りないので、今年のモットーはとにかくアバウトに、それらしいのができたら上等!、ぐらいの気持ちでいくことにした。あと、いずれこの地から出て行くことになるので、たまに来て世話を少しすると育つような作物がどれなのかを知っておきたい、というのも、今年のモチベーションとなっている。

 畑をやり始めるとしなくてはならないことが次から次へとやってきて、せなあかんことがますますできなくなるので、困っているが・・・、せっかく田舎に住んでいて、土地はいくらもあるのにもったいないなぁ、と前から思っていたこともあり、やっと自分的に「機が熟した」のかと思っている。一過性のマイブームにならないことを祈りたい。