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草刈りのコツ 刈払い機の使い方

 去年も書いたが、今年も毎年この時期にやる自治会の河川愛護の草刈り人足に出動してきた。そして、毎年同様、腕が上がらないほど疲れたのであるが、ひと休みして、キーボードを叩ける程度には回復したので、つらつらとメモを書いておこう。

 以前、チェーンソーの使い方のレクチャーを受けたことがあり、そのうち3分の2が目立て(刃を研ぐこと)の話だったりして、それはそれで興味深かったのだが、刈払機の使い方や草刈りの仕方については特に誰からもレクチャーされたことはなく、見よう見まねでやっている。しかし、夏場に月に一度程度しかやらないので、いつまで経っても、いらんとこに力が入って、毎度かなり疲れてしまう。ただ、これも毎度のことだが、やってるうちにいろいろとコツを思い出して、効率よくできるようになるのだが、その頃にはもう終盤で、そして次にやる頃にはその技もまた忘れてしまって、最初に戻る、という状態が続いている。

 どの分野でもそうだが、だいたいうまい人のを見て技を盗むといいのだが、地面の形状がいろいろでやってみて初めて分かることも多く、習うより慣れろの世界でもあり、やりながら覚えるのがやはりよいようだ。ただ、最低限の知識は持っておいたほうがよさそうで。

 今、ググっていて、最初に読んだページに草刈機は左から右にが基本とあり、「えーっ、そうだったのー」と驚いたのだが、どう考えても、右から左が楽だと思う。危険防止の観点から、というのだが、刃の回転の都合上、右から左側に刈り払うようにやらないと大変やりにくいように思う。草が密集している箇所をやる場合、刈った草の「捨て場」がある状態でやるのがよいので、やはり右から左じゃないかな。

 今日、「おまえのやったところは深い」と突っ込まれてしまったのだが、どうしても2mを超えるような草があったりして、そういう箇所はある程度、刈り払ってからでないとやりにくいし岩場だったので、あまり低くやると刃があたって危ないので、私は安全を見て、やや浅めにやってる。丁寧にやるなら、粗く刈った後、再度刈るのがよいのだろうが、こういう場所はあまり丁寧にやっても意味がないのでは、とも思ったりしつつ。

 余裕があれば、グリップを効かせて、右から左に刈り払うときに、草を左側の「捨場」に持っていけるようにやや左側を下に傾けるとよい、というのも、途中で気づいたところ。とにかく面積が広いので、私はスピード重視で、ある程度雑にやるのだが、達人の作業を見てると、丁寧、かつ、早いので、体力や腕力の違いもあるが、身のこなしなど、いらんところに力を入れなくても出来るように長年の経験で技を体得されているんだろう。

 あと、草が絡むこともよくあるが、これは大抵の場合、欲張って、たくさん刈ろうとしたか、回転不足、という場合がほとんど。密集してるところは少しずつにし、最初は怖くて回転不足になりがちだが、ちゃんと高速回転の状態にしてから草に当てないと刈れない。

 大人数でやる場合、他の人との距離もそれなりに気を遣いながらやる必要があり、位置取りなども見ながらやる必要がある。だいたい、うまい人が私のようなのを避けてくれるので、あまり考えなくてもいいわけであるが。

結構大きなカタツムリを何匹も見かけた
結構大きなカタツムリを何匹も見かけた

 今日もイノシシの沼田場があちこちに出来てたが、例年より多かったような。あと、バッタ、コオロギなど様々な虫もたくさんいて、刈った後は早速カラスが舞い降りてついばんでおった。

蔓草を引き抜くとサワガニの住処だった
蔓草を引き抜くとサワガニの住処だった

 ここのところ、個人的に気が滅入る出来事が続いているが、こうして一心不乱に単純作業をするのも時にはよいもので。

草刈り人足

 毎年、この季節になると自治会で草刈り人足が行われる。「河川愛護」という名目で、草だらけの河原に降り、みんなして草刈機で伸びに伸びた草を刈っていくのだが、遠目に見ると一様に見える河原も、ところどころに岩があったり、流木が草に隠れてたりして、草刈機の刃がひっかかることがあって、なかなか気を遣う。

 刃がひっかかると刃を傷めるというのと、草刈機が暴れて危ない、というのと、「カチン」という嫌な音が鳴る、などなどで、できるだけ刃をひっかけないようにしたいのだが、あんまり注意深くやっていたのでは作業が進まない。なので、それなりのスピードを維持してやっていくことになるわけだが、ずっとやってると疲れて注意散漫になるし、他の作業者と重ならないように周囲に目を配る必要もあったりなどで、ただ延々と草を刈る作業ではあるが、いろいろとコツがある。

草刈機の刃
(※草刈り用の刃。そこそこの太さの枝も切れるが刃が傷むので切らない方がいいみたい。コンクリや石のあるところではナイロンヒモで草をしばき倒すやり方だと楽にできるのでそういう作業をしたい場合は刃を付け替える。)

 私などはせいぜいこの日と他に2、3日家の周囲の草を刈る程度なので、草刈機の扱いに慣れた頃にシーズンが終わってしまい、毎度、使い慣れないうちはいらんところに力が入ってしまって無駄に疲れてしまうのだが、草刈りの達人たちは私のように無駄に振り回したりせずに上手に身体を使って刈っていくので、難しい斜面などはそういう方々が担当することになり、私は比較的平坦なところをダーっとやっていくことになる。

 この草刈りが河川愛護とどう結びつくのか、疑問がないわけではないが、こうして河原に降りて作業をすると、かなり上流部ではあるにもかかわらず嫌でも目につく様々な種類のゴミを見るにつけ、やはりポイ捨てはいかんなぁ、というありきたりではあるが、ごくまっとうな感慨に浸れるのも効用といえば効用で。

 河原をやったあと、100m四方ぐらいのまあまあ広い耕作放棄地もついでにみんなで草刈りするならわしになっていて、ここは凹凸が少ないので比較的楽ではあるのだが、とにかくだだっ広いので、これはこれで大変ではある。

イノシシの遊び場
(※イノシシの遊び場。ツイッターで大学の後輩が教えてくれたのだが、「沼田場(ヌタバ)」というのだそうでウィキペディアによると「体表に付いているダニなどの寄生虫や汚れを落とすために泥を浴びる場所」とのこと。確かにちょいと立ち寄りたくなるイノシシのスタバってとこかもw)

 都市部と比べると地域でこうした共同作業をすることは多いのだと思うが、それでも昔に比べると回数は減っているはずで、こういう時に地域の人といろいろと話すのもそれはそれで有意義ではある。あまり村のことには関われていないが、いろいろと村にも常時動きがあって、一住人としてそういうのを知るのも大切なことで、今後もこういうのはサボらずに出来るだけ参加するようにしていきたいところ。

草刈機の取手
(※草刈機の取手部分はいくつかの形状があり、私のは斜面をやるのに向いているのだが、あまり有効に使えていないw)

※アイキャッチ画像は刈るに忍びなかった花。ハチやチョウが蜜を吸いに来ていた。