31年目のチェルノブイリ関連記事まとめ(日本語サイト編)

 1986年4月26日にチェルノブイリ原発事故が起きてから31年が経過した。例年、この時期にチェルノブイリ関連の記事が出るのだが、日本語サイトでは特に特集などが組まれることもなく、あっさりしたものだった。

 そんな中で一応、以下のような記事が出ていたので、引用しておく。

ポロシェンコ氏はシェルター前で「何よりチェルノブイリの悲劇で、われわれの兄弟ベラルーシ人も被害を受けた」と連帯を表明。ルカシェンコ氏は「ベラルーシ人とウクライナ人はチェルノブイリ事故に国境がないことを知っている」と述べ、原発事故の恐ろしさに警鐘を鳴らした。

チェルノブイリ事故から31年、「癒えない傷」=ウクライナ・ベラルーシ両首脳(時事)

 例年、4/26にはウクライナの大統領がチェルノブイリ原発を訪れて、式典に参加するが、今年はベラルーシのルカシェンコ大統領も参加し、両国の結束をアピールした形となっている。

 こちらのVedomostiの記事によると、ポロシェンコ大統領は「誰も、いかなる時もウクライナとベラルーシを仲違いさせることはできない」と述べ、対するルカシェンコもこちらの記事によると、「必要とあらば、歩いてでも、あるいは土地を耕すためにトラクターででも助けに行ける。隣人は選べない。ベラルーシはこれまでもこれからも信頼できる友人である」と述べている。

 チェルノブイリ原発事故の犠牲者はロシアにも大勢いるのだが、こういう政治情勢であるため、ガン無視ってことになっている。プーチンがロシアの大統領である限り、この状況が変わることはないだろう。

 その他、日本語で記事になってたのは、ざっと見た範囲では以下の通り。例年より少ないのはやはり、歳月による風化ってことなんだろう。

 最後のはチェルノブイリ関連ではないが、このタイミングで編集されたようで、福島第一原発事故関連の現状のまとめ映像になっている。

 最初の記事は 医師の振津さんたちが活動されているチェルノブイリ・ヒバクシャ救援関西の記事。今年は浪江消防団の物語が上演されるとのこと。詳細はこちらのPDFを参照ください。

結露対策に追われて

 引越をして2ヶ月ほどになるが、未だに落ち着かない。原因の一つは結露対策に追われたこと。壁の隙間から外の光が見えるようなスカスカの木造住宅にずっと住んでいて、気密性の高い家に住んだことがなかったこともあり、結露対策の重要性があまり分かってなかった。

 おそらく、ちゃんとしたところなら断熱がしっかりしてて大丈夫なんだろうけど、私の住む安アパートは外壁が外気に触れている部分は壁までもが水気を帯びることが時々あった。対策がようわからんのでしばらく放置せざるを得なかったが、さすがに床がびしょびしょになるほどになることがあって、対策に乗り出すことにした。

 以前からホームセンターに結露対策コーナーがあるのが不思議だったが、そういうことだったのか! ということで、グッズをいろいろと購入して、窓や壁の下部に貼り付けてみた。すると、床までがビショビショになることはなくなったものの、常に貼り付けたやつが水気を帯びている状態になっていて、なるほど、これらはあくまで対症療法でしかなく、根本原因に対して対策しないと意味がない、ということがわかってきた。

 そういうわけで、さらに調べる内に以下の対策が有効ということがわかってきた。

 1)暖房器具をエアコンにする

 いろいろ考えて、居間はガスファンヒーター、他の部屋は必要に応じて灯油ファンヒーターというふうにしたのだが、これらは水蒸気の発生源となり、結露対策をする上ではよくないことがわかった。本来、空気が乾かないのは人間にはいいことなのだが、やむなくエアコンにせざるを得ない、という結論になった。これはまだ導入できていないのだが、昨日購入してきたところで、これで相当軽減されると期待している。

 2)除湿機をかける

 湿度をさげる一番手っ取り早い手。うちでは特に冬の間は部屋干しをすることがよくあって、湿度がかなりあがることがあったので、仕方なく導入。除湿機はたまたま近くの総合スーパーの家電売場に2012年型というかなり昔の型落ちだが強力なのが売れ残っていて、店員に聞くとかなり安く買うことが出来たのだった。これをかけると湿度が7,80%あっても、ぐんぐん落ちていくのがわかり、最終的に3,40%まで落ちるようになり、恒常的な結露はほぼなくなった。しかし、ファンヒーター+除湿機ってなんかアホみたいなことしてるな~、というのはあって、エアコン導入後は室内干し用に使うことになりそう。

 3)換気をする

 結露の最大の要因は暖められた空気が湿度が高い状態のまま冷えることで水気の行き場がなくなり、窓などに水となって張り付くという現象が起きるためであり、この現象を引き起こさないようにすることが肝要。そのためには、湿度をいかに下げるかがポイントで、寝る前に除湿機等をかける、というのも一つだが、手っ取り早く、換気をしてしまう、というのも一つの方法らしい。せっかく暖めたのにもったいなく感じるが、寝る前に空気を入れ替えてから寝る、というのが可能な生活条件であれば、これも試す価値があるようだ。うちは小さい子供がいるので、実験できず仕舞いだが、理論上は相当軽減されるはずである。

 どうも今住んでいる住居は構造的に結露しやすいようで、困っている人が結構いるようだ。入居前の説明に結露対策せよ、とは一切言われなかったが、つい先日、押し入れに結構な量のカビが発生していることを発見し、相談したところ、無料で対応してもらえることになった。聞くと、神経質な人はエアコンをかけ、さらに除湿機をかけているのだとか。もう家がカラカラになってまうがな、と思ったが、それぐらいしないとあかんものらしい。というか、最初にファンヒーターだと結露するからエアコンにしとけ的なことをゆうといてもらえるとよかったんだが。結露対策には相当時間を食われたので、対策につぎ込んだお金的にも痛かったが、未だに生活が落ち着かない一つの原因となったので、ちょっとしたことだが、一言あるとありがたかったかも、と感じた話でした。

ロシア語由来の言葉「コンプロマート(kompromat)」とは

 「コンプロマート」というロシア語起源の単語をかつての「ペレストロイカ」よろしく日本語記事で見かけるようになった。

 日本語Wikipediaにはまだ「コンプロマート」の項目は作成されていないが、現在、英語記事kompromatなどヨーロッパ言語を中心に12言語で記事が作成されている。

 この言葉はロシア語だと「компромат」で「компрометирующий материал」の短縮形。「…の名を汚す、…の名誉を毀損する」を意味する動詞компрометироватьの能動形動詞現在КОМПРОметирующий+資料を意味するМАТериал(material)という二つの単語から形成されている。

 昨今の情勢からトランプ大統領の評判を落とすような情報をロシアが握っており、それを指して「政治的弱み」という意味でコンプロマートという言葉が使われることが多いようだ。

 英語記事でA Russian Word Americans Need To Know: ‘Kompromat’ (アメリカ人は”コンプロマート”というロシア語単語を知る必要がある)というのがあり、プーチンがコンプロマートを利用してエリツィンから信用され大統領になった過程などが説明されている。

 この記事でも記載されているが、ロシア語サイトでそのものずばりのkompromat.ruというサイトがあり、見てみると昔ながらの作りとなっているが、今も投稿がなされており、例えば最新記事でいうと「映画監督のアレクセイ・ウチーチェリが100万ドルをカバンに入れて持ち出した」というのが2/10投稿の記事として出ていた。

 ちなみにこのサイトは政権寄りのも反政府寄りのもいずれも掲載する方針のようで、純粋にビジネスとしてやっているとのこと。

 個人的には、日本の政治家がアメリカにこうしたコンプロマートを握られていて、アメリカ属国状態が敗戦後ずっと続いているのではないか、と思うことがある。日本はこうした情報戦が得意でないといえるが、こうした面で内外とも情報監視強化の方向に進むであろうと思われる。そうした状況にあっても、萎縮せずに情報発信できるよう、情勢を注視していきたいところ。

不在地主の自治会費をどうするか問題が発生、今年はひとまず半額に減額ということになったが……

 さて、子供にはDVDを見てもらっているところで、最近の出来事で何か書くことあるかな、と思い巡らせてみて、自治会費というのが思い浮かんだので、書いてみる。

 引っ越したにも関わらず、先日、以前の自治会の総会に出席させてもらった。例年のごとく、いろいろと問題が噴出する中、今年紛糾した議題の一つが不在地主の自治会費問題だった。

 我が集落の高齢化率は去年の時点でついに50%いってもうたようで、これまで「ほぼほぼ限界集落」ゆうてきたが、晴れて「ほぼほぼ」を取ることが出来るようになった(おい)。

 主要因はやはり人が出ていってしまって帰ってこないこと。帰ってくる方もおられるのだが、それでも帰ってこない家が多く、基本的には減る一方である。そうした中、今まで自治会費は皆、同一金額を支払っていたが、不在地主側から減額してほしいという要望が出てきていて、払わないという方も出てきたそうで、いよいよ集落として着手することになった、というのが経緯。

 そんなわけで、ではいくらにすべきか、というところで紛糾、私が立場上、不在地主側の意見を代弁する形となり、いやはやすっかり困ってしまった。まだ不在地主歴1ヶ月のペーペーが代弁するわけにはいかないのだが、それでも他の不在地主の皆さんは出席要請されてもなかなか総会に出席できないようで、私が立場上、「応戦」する形となったのだった。

 都市部住人には信じがたいことであろうが、少し前まで自治会費は月額1万円だった。年額ではない。月額である。なぜこんなにもかかるのかといえば、テレビアンテナだとか上下水道の整備とかにゼニがかかっていたため。なんでインフラに、と疑問に思ったものだが、こうした設備には幾ばくかの個人負担が必要なことがままあり、こうした小さな集落だと分母が小さいため、一人頭の金額がべらぼうに高くなることがある、ということだったかと思う。

 ただ、今はそうした高額な個人負担がかかってくるような事業が近い将来あるわけではない、ということで、月額5千円に減額されたところで、今後、さらに減額される可能性はあるものの、世知辛い世相で個人負担率があがることもありうるだろうから、なんともいえないとしかいえないのが実情。

 そんなわけで今の一世帯当たり月額5千円(年額で6万円にもなる!)という金額のうち、どれぐらい不在地主が負担しなくてはならないのかの議論が始まったのだが、詰まるところはその根拠がはっきりし、不在地主が恩恵を受けられない部分は減額し、恩恵を受ける部分は負担してもらう、という形にするとお互い納得感が得られるのではないか、と思ったのだが、なかなか判断が難しく、今年はとりあえず半額にしようということになった。実際のところ、周辺集落で半額にしてるから右へ倣えしたわけなのだがw

 個人的感覚として、半額というのはまだ高すぎるように思うが、様々な管理を委託しているという面も実際にはあるわけで、負担ゼロというわけにもいかない。一体どれぐらいが適切なのか、各集落で事情はいろいろだろうが、私も思いきし当事者になってもうたので、折を見て調べていこうかと思っている。

 そもそもなんでこんなにも自治会費が高いのか、という点については、やはり住人の分母をあげる方策を見つけるのがセオリーであって、都市住人の移住を期待するしかないのか、と考えるが、それがうまくいかないようなら、集落移転などをいつかは考えざるをえないのではないかと個人的には思っている。数人しかいなくなった集落にも数千人の集落と同等の行政サービスが受けられるように整備すべきなのか、という問題があり、今後日本は衰退するわけで余裕もなくなってくるだろうから、まだ手の打てる今のうちに着手すべき、という発想。

 こうした点について、「撤退の農村計画―過疎地域からはじまる戦略的再編」という本があるのだが、この本では「集落移転」の他にも「荒れた人工林を自然林に」「放棄された水田を放牧地に」など、そこだけ切り取ったのでは現住人の気持ちを踏みにじるかのような言葉が出てくるのだが、この本は「選択と集中」とかいう中央官僚による数値を弄ぶようなゲーム感覚の机上の戯言とは違って、すっと腑に落ちるところがある。「集落移転」というと震災後におなじみのフレーズとなったが、この本は東日本大震災の前に出版されており、今読んでもまったく違和感はない。現時点ではちょっと想像しがたいけど一つの有力で現実的な解ではあるなぁ、というのが一読した印象で、この問題に関心がある向きには一読をお勧めする。

日本の平均年齢は46歳 そして私も46歳になった

 46歳になった。確か日本の平均年齢はちょっと前が45歳で最近46歳になったんだったっけと思って、国立社会保障・人口問題研究所のサイトで確認してみたが、2017年推計で46.5歳となっていた。そろそろ平均年齢を越えたかと思っていたが、平均年齢の方も年々上がっていて、まだ追いつけてなかったのだった。

 表によると、2019年には47歳に、さらに2036年には50歳になるのだそうで。表は2050年推計で終わっているが、この時点で51.3歳で一度も下がっていないのが怖い。超高齢化社会は21世紀の間、ずっと継続するということだ。

 ちなみに「中位数年齢」という項目もあって、こちらの説明によると「人口を年齢順に並べたとき,その中央で人口を2等分する境界点にある年齢のこと」を指しているのだが、2017年で46.8歳となっている。過去の数値を見ると平均年齢と大差ないが、今後、差は広がっていき、2050年では平均年齢が51.3歳、中位数年齢は53.4歳となっている。時々いるかなりな長生きな人の影響が減るため、中央値は平均より低くなると思ってたが、そういうわけでもないらしい。

 世界で日本の平均年齢はトップクラスなんだろうな、とぐぐってみると、こちらに一覧が出ていて、日本が1位となっていた。1位やったんかw ちなみに2位はドイツで3位がイタリアとなっており、日独伊三国同盟が図らずも結成されておったのでした。

 ランキング眺めていると上位はヨーロッパ各国が出てきて、アメリカと中国が共に37.4歳で並んでいるのが興味深い。いずれの国も超高齢化社会ではなく、人口としてみると相対的に勢いのある国である、ということが出来る。

 同じページの下の方に世界地図で色分けしてあるが、見事に大陸別に色が違ってて、アフリカは若く、ユーラシアが年寄りの国であることが一目瞭然となっている。ただし、イスラム圏が軒並み若い国となっていることが見て取れ、今後の世界の趨勢に人口が影響を与えないわけがないだろうから、そういうことなんだろうな、と思ったりした。

Yoshiro Miyagoshi Website